【阪神JF】フォーエバーマーク正攻法で勝負

[ 2010年12月9日 06:00 ]

直前輸送でG1獲りに挑むフォーエバーマーク

 【G1ドキュメント8日】阪神JFに出走する関東勢のほとんどが栗東に事前入厩。フォーエバーマークはホーム美浦に残った数少ない関東馬だ。追い切りはポリトラック。浜田も双眼鏡越しに動きを追った。前半は3頭縦列の最後方を固め、ゆったりとセーブ気味。折り合いを欠くこともなく、残り4F過ぎからピッチを上げる。直線はさらに後ろから1頭が加わり、4頭並列の形に。内から2頭目に入り、左右を挟まれる形になってもひるまず、最後は首をグッと突き出して最先着を果たした。

 「半マイルの加速運動を反復してきたが、きょうも予定通りの動き。やればいくらでも動くが、あえて控えて体調を維持する調教をしました」。前日まで出否を保留していた矢野英師も、愛馬の軽快な動きを確認してから出走に正式なGOサインを出した。
 実はこの馬も、前走(からまつ賞1着)後に栗東入厩のプランがあったが、疲れが出たために自重。回復を見ながら手元に置いて調整する方法を選択したが正解だった。「日に日に良くなってきたし十分走れる状態にある。レースごとに確実にステップアップしています」と指揮官は話す。
 ここまでの3戦は前々の競馬で2、1、1着。「本来なら落ち着かせて中団からの競馬もさせたいが、馬がゲートを出てスッと行くことを覚えている。この時期だし変にリズムを崩すのも良くないでしょう」と今回も正攻法の構え。「G1は本当の意味での能力査定。楽しみと不安の両方です」と笑顔で締めくくった。来週の朝日杯FSには2戦2勝のタツミリュウがスタンバイ。来春まで目が離せない厩舎だ。

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2010年12月9日のニュース