【JC】落ち着くシシンゲンに興奮しちゃう!?

[ 2010年11月25日 06:00 ]

<JC・追い切り>ウッドチップコースで追い切るシンゲン

 【G1ドキュメント・ジャパンC 24日=美浦】強豪がそろった今年のジャパンC。美浦トレセンは開門時間の午前7時から活気に満ちあふれていた。芝コースにペルーサ、坂路にはナカヤマフェスタと有力馬が次々に追い切りを消化。そんな中、シンゲンがWコースに姿を現した。前走の天皇賞・秋(6着)、◎を打った寺下はその動きにこの日一番の視線を送る。

 単走でゆったりと動き出す。鞍上との息はピッタリで徐々に加速。直線で気合をつけられると、ダイナミックなフットワークで駆け抜けた。6F85秒1~1F12秒8。その動きにほれぼれした寺下は厩舎へ向かった。
 「先週(18日)は時計(5F65秒2)が速かったが、ちょっと掛かり気味にテンから飛ばしたからね。きょうはしまい重点の調教。リズム良く走れていた」
 指揮官は満足げな表情を見せた。そして前走との違いを口にする。「この中間は落ち着きを重視して2週連続で単走で追った。その効果もあって今は落ち着いているよ」。もともとテンションが上がりやすく、前走でもパドックでうるさい面を見せていた。師は「輸送した東京競馬場の馬房の周りに馬がいなくて、キョロキョロして落ち着きがなかった」と振り返る。
 だが、今回は同じ週に厩舎の出走馬がいる。「相棒を連れて行くよ」と対策はバッチリだ。全9勝中6勝をマークする得意の東京コースで力を出し切れば、悲願のタイトル奪取も夢ではないのでは。そう感じた寺下は誰よりも落ち着きを欠いていた。

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2010年11月25日のニュース