【青葉賞】藤沢和軍団3頭 ダービー切符独占態勢

[ 2010年4月29日 06:00 ]

<青葉賞追い切り>レンディル、リリエンタール(中)と3頭併せで追い切るペルーサ(右)

 雨が降りしきる開門直後の午前6時。ダービー切符を懸ける藤沢和軍団3頭が快走した。3戦全勝のペルーサは同じく青葉賞出走のリリエンタール、先輩のレンディル(4歳1000万)と一緒に芝コースへ。直線は最内に入り、横山典が手綱を抑えたままで楽々と併入した。3週連続、追い切りの手綱を取った横山典は「順調の一言でいいのでは?まだ3戦で子供の面もあるから、あとは経験を積んでいってもらえればね。(阪神への)輸送した反動もなさそうだし、元気もいい。扱いやすいように厩舎の方も調教を積んでくれているし、乗りやすい馬。レースで勝てるかは運もあるから」と悠然と構えた。一方、藤沢和師も「(前走の)若葉Sが3歳のこの時期にしては速い時計。強い調教をしなくてもいい馬なので、時計(5F66秒6)も予定通り」と無傷V4でダービー参戦の目算だ。

 一方、ペルーサに負けない脚色で食らいついた水仙賞1着のリリエンタールも上々の仕上がり。師は「動きだけなら、ペルーサよりよく見えたな。小さい馬だけど、まじめで正直な馬。実戦でいいタイプなんだ」と甲乙つけがたい評価だ。
 毎日杯7着のミッションモードは“別便”でWコースでミッキーミラクル(5歳1000万)と併入。5F68秒6の数字以上に迫力満点だった。「前走で減った体(24キロ減)は戻っているし、きょうのフットワークも良かった。古馬相手によく食い下がった」と合格点を与えた。03年Vの父ゼンノロブロイに続く父子制覇を狙うペルーサ&外国産馬2頭の“藤沢和軍団”の強力な3本の矢。今年から上位2頭に狭まったダービー切符独占が見えてきた。

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2010年4月29日のニュース