【京都金杯】6歳ライブ“海外公演へ”重賞初V

[ 2010年1月6日 06:00 ]

<京都金杯>ライブコンサートが豪快に差し切り、鞍上・岩田はこん身のガッツポーズを見せる

 中央競馬は5日、東西の金杯で開幕。「スポニチ賞京都金杯」は5番人気ライブコンサートが差し切って重賞初制覇を飾った。

 ライブコンサートが一気に突き抜けた。中団の内めで脚をため、直線に向くとエンジン全開。タマモサポートとクラウンプリンセスの間を割って馬場の真ん中から猛烈なスパート。粘るマイネルファルケをかわし、最後は大外スマートギアの追走を半馬身抑えた。
 手綱を取った岩田は今年の初勝利を縁起重賞で飾った。3月に36歳となる年男がいきなり存在感を示した格好だ。「鳴尾記念(12着)は距離が長くて、この馬のリズムで走れなかった。マイルは合っているし、うまく脚をためられた。直線はホントに頑張ってくれた」。白井師も「なかなか金杯は勝てなかったからな」と笑顔。アグネスデジタルで01年に3着、アルビレオで05年2着、06年3着と惜敗続きだっただけに、喜びもひとしおだ。
 「ちょっと湿り気がある馬場も良かったかな。馬群を割る形が一番力を出せる。うまく乗ってくれた。減っていた馬体が回復(12キロ増)して元気が良かった。もともと期待していた馬だからね」。高い潜在能力を秘めながら気難しさが災いしてデビュー当初は力を発揮できなかった。去勢手術後は順調。昨年はオープン特別を2勝、G1の安田記念、マイルCSでも勝ち馬に0秒5差、重賞に手が届くところまで力を付けていた。
 スポニチ賞京都金杯を制した馬は出世する!?05年ハットトリック、08年エイシンデピュティはその年にG1を制した。この馬も大きな飛躍が期待される。「次は東京新聞杯(30日)。ドバイへの遠征も考えている。冬毛が出ていたぐらいだし暖かくなればもっと良くなるよ」と白井師。国内だけにはとどまらず、海外への夢も膨らむ。それくらい鮮やかなゴール前の末脚だった。

 ◆ライブコンサート 父シングスピール 母ダンスライヴリー(母の父キングマンボ)セン6歳 栗東・白井厩舎所属 馬主・グリーンフィールズ 生産者・愛国J・チャンドリス氏 戦績28戦8勝 総獲得賞金1億8028万3000円。

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2010年1月6日のニュース