【JC】2着オウケンブルースリ

[ 2009年11月30日 06:00 ]

<東京10R・ジャパンC>惜しくもハナ差の2着に敗れたオウケンブルースリ

 無念の2センチ差。オウケンブルースリの背で内田は観念していた。引き揚げてくると、2着の脱鞍所に静かに入った。パトロールを何度も見直し、再び姿を見せたのはレース確定後、10分以上が過ぎていた。「もう少しうまく導いてあげられたら。4コーナーで前(コスモバルク)に入られて…。それでも届くと思っていたけど。前に出たのはゴールを過ぎた後だった」

 道中は後ろから3番手。4コーナー手前でバルクに先に行かれ、大外に持ち出した4コーナーは最後方。メンバー最速34秒1の脚を駆使しても勝てなかった事実が悲しい。音無師はほおを紅潮させていた。「負けたら何を言ってもしようがない。一度下げ外に出したのが痛かった。バルクの内に突っ込んでほしかった。馬の力を信じてほしかった」。2番人気に恥じない力走。だが、昨秋の菊花賞に次ぐ2度目のG1には手が届かなかった。「次走?馬の状態が分からないので決められない」と音無師は足早に競馬場を後にした。この無念を晴らす場はグランプリか?

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2009年11月30日のニュース