【函館2歳S】初タイトルOK!アシュラ腹痛不安一掃

[ 2009年8月6日 06:00 ]

<函館2歳S>バトルブリンディスと併せで追い切った函館2歳S出走予定馬キョウエイアシュラ(奥)

 2歳最初の重賞となる函館2歳Sは、キョウエイアシュラが元気いっぱい。3連勝で北の一番星となるか。

 3連勝での重賞一番星へ、期待の高まる脚さばきだ。新たにコンビを組む藤田を背に、札幌ダートへと現れたキョウエイアシュラは、バトルブリンディス(4歳500万)を相手に5馬身先行。相手が来るのをじっくりと待ってインへ。直線ではムチを軽く見せて刺激し、いっぱいに追われた。最近2、3、2着と好調の古馬を相手に堂々と併入。時計はラスト1F12秒1。状態の良さを誇示した。
 「それほどやらなくていいという指示だったので、お釣りを残したが、いい動きだった。初めて乗ったが、柔らかみのある走り。だてに2つ勝っていない。走りそうな雰囲気がある」。何頭もの名馬の背を知る藤田が、これだけの評価をすれば2歳馬としては満点。激しく物見をしたり、暴れる2歳があちこちに見られる中、この馬の堂々たる物腰は目を引く。
 ラベンダー賞を制した直後に腹痛で苦しんだが、影響は全く見られない。「苦しげな様子になった時は驚いたが、じきに良くなり、何もなかったようにケロリとしていた。心配はいらない」と田代助手。2日後からは食欲も戻り、3日後には運動も再開。この一番に向けて、予定通りのスケジュールをこなしてきた。「この馬の生命力の強さを見たなあ」(田代助手)と、今は笑って振り返る。藤田は「腹痛のことは、厩舎サイドがOKと言うのだから全く心配していない。クラシックに行くような馬になってほしいね」と言い切った。アクシデントを乗り越えての重賞Vは目前だ。

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2009年8月6日のニュース