リキシオー勝って“横綱昇進”/安田記念

[ 2008年6月6日 06:00 ]

コンゴウリキシオーを送り出す山内研二師

 香港3騎が出走する国際マイル競走「安田記念」。スピード自慢が国内外から集結したとあってハイレベルな一戦。スーパーホーネット、スズカフェニックス、ウオッカ、グッドババ…。連日のように有力馬の名前が紙面をにぎわせている。ん?ちょいとお待ちを。まさかお忘れじゃああるまいか、昨年の2着馬コンゴウリキシオーを。「キーマンの懐」ではリキシオーを管理する山内師を直撃した。

 ――コンゴウリキシオーですが最近2走はダートでの競馬でした。
 山内師 この馬にとって適鞍と思えるレースがなかったのと、ダートを苦にする馬とは思っていなかったので使いました。前々走(かきつばた記念)は勝ってくれたのでよかったと思います。
 ――前走(さきたま杯9着)はスタートで後手を踏んだのがすべてですか?
 そうでしょうね。ダートだとスタートでトモ(後肢)を滑らせてしまうことはよくあるけど、たまたま前走がそういう形に。
 ――その前走が5月28日。一度栗東に帰ってから再び輸送して安田記念は8日。体調管理が難しいローテーションかと思いますが。
 リキシオーは昨年何回も競馬に使っていません(5戦)。それに調子のいい時は短期間でポンポンと使えるタイプの馬。一見詰まったレース間隔に思えるかもしれませんが、不安材料になりません。
 ――体重もここ2走は510キロ台なので間が詰まって絞れた方がいいのでしょうか?
 そうですね。それもあるかもしれません。今度はもう少し絞れてくるかもしれません。
 ――ただこのところ、芝での成績がいまひとつ。
 昨年の秋から芝での成績がもの足りないのは事実です。でも、休み明けだったり、香港の時はインフルエンザの関係で競馬場に隔離して調教をしたりで、本来の出来になかったのかもしれません。さらに落鉄もありました。良い状態さえ戻ればもっと走っておかしくない馬ですよ。
 ――昨年の安田記念では逃げてダイワメジャーの2着。逃げての競馬が期待されますが、元来スタートが速い感じではなく、押しながらハナに行く感じですよね?
 年齢のせいかこのところズブくなってきたのも一因かと。それでも押せば二の脚で先頭に立てるので、そんなに心配する必要はないと思います。
 ――左にモタれる面があるので左回りの方が競馬は しやすい。
 確かに左に行きたがる面があります。でもそれもリングバミを装着したり、ジョッキーがアブミの長さを左右で変えるなどして対応してくれています。最近は昔ほど激しくモタれるわけではありません。
 ――昨年と比べて具合そのものはいかがですか?
 同じくらい良い雰囲気で仕上がっています。
 ――となると、あとは展開次第ですね。
 そうですね。自分の競馬ができればそれなりに走ってくれると思います。期待してください。(ターフライター 平松さとし)

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2008年6月6日のニュース