ブリッシュ“複勝”は保証/安田記念

[ 2008年6月6日 06:00 ]

芝コースで追い切ったブリッシュラック

 安田記念に出走するため東京競馬場滞在中の香港勢では、06年優勝の9歳古豪ブリッシュラックが怪気炎を上げた。

 一昨年の覇者ブリッシュラックは“勝ちパターン”で最終調整を実施。東京芝1600メートルの発走地点に発馬機を置き、スタートから3Fを12秒0―10秒7―12秒2で駆けた。06年はダートコースだったとはいえ、同様のゲートからの追い切りでV。クルーズ師は「ピリッとしたものを引き出したかった。非常に満足している」と語った上で「少なくとも3着に入る自信はある」と言い切った。
 自信の源になっているのは東京コースとの抜群の相性だ。初来日の05年安田記念はスタート直後の不利で後方からの競馬を強いられながら、メンバー最速タイの上がり3F34秒0で4着。スムーズに進められた06年は、これまた上がり最速タイをマークして完勝した。前走のチャンピオンズマイルは今回もライバルとなるグッドババ、アルマダに次ぐ3着。後輩2頭に水をあけられた感が強いが、それでも師は「当時は85%の出来。さらに上昇しているし、この馬には東京の芝が最適」と強気。得意の東京なら逆転可能との見立てだ。
 常識では測れない力を持っている。昨年3月にはドバイワールドカップに挑戦。8歳にして初ダートだったが、3着と好走した。一般的にセン馬は競走寿命が長いと言われ、師は「赤ワインのようにどんどん深みが出て、良くなってきている。年齢からくるレースや調教への臨み方を見ていると自信を持てる」と胸を張る。老いてなお盛んな9歳馬。年齢だけで判断すると痛い目に遭うかもしれない。

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2008年6月6日のニュース