吉田隼への「無言の教え」

[ 2008年6月6日 06:00 ]

 【東西厩舎発 栗東5日】どんよりとした梅雨空。時に雨粒が落ちてくる。土日の東京の天候は回復に向かう見込みという。ニシノマナムスメ(安田記念)にとっては朗報だろう。ヴィクトリアマイルは良発表でも緩い感じの馬場で影響があった。原口は厩舎に河内師を訪ねた。

 “愛娘”をマイラーズCから関東の成長株、吉田隼に託している。河内師自身は数々の修羅場をくぐり抜け、名手と呼ばれるにふさわしい実績を残した。しかし、調教師としては細かい指示を出さない。
 「あれこれ言えば乗りづらいと思う。硬くならないように。それに自分で何かをつかんで、乗り越えていかないと。磨けば伸びていきそうなものを感じる」
 後進を温かく見守る、よき先輩という一面を見た。「マイルまでなら男馬も女馬も関係ないようなところがあるし、馬は元気いっぱい」。母に続く奮闘を期待だ。

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2008年6月6日のニュース