(15)フローテーション 

[ 2008年5月30日 06:00 ]

 偽らざる本音で意気込みを示した。橋口師はフローテーションで2年ぶりのダービー参戦。昨年は出走馬がなく、99年からの管理馬連続ダービー出走がストップした。「今は参加できる喜びをかみしめているところや」。冗談めかして笑う橋口師の表情は、好調馬で挑める喜びをも証明している。

 雨中の木曜追いは、藤岡佑が騎乗して坂路併せ馬。水分を含んで重たくなったウッドチップを力強く蹴り上げる。4F54秒4~1F13秒3の時計で、手応え良くトップオブザロック(4歳1600万)に首差先着した。
 「馬場が緩いから時計は仕方ない。調子は悪くはないわ。思った通りの内容やね。体調面では何の心配もないよ」。橋口師は笑顔で好感触を伝えた。そして「今度は左回りだから乗りやすいはずだ。右回りでは内へ行くところがあるから」と初の左回りで、皐月賞11着の雪辱を期す。
 鞍上は「今一番勢いのあるジョッキー。全幅の信頼を置いている」と同師が手綱を託す藤岡佑。フローテーションの追い切りから引き揚げてくると「こんな馬場では動かないと聞いていたけど、先週よりも良かったですね。内にモタれる面も見せませんでした」と好感触をつかんだ。枠順は7枠15番。「どう乗るかはゲートを出てから考えます。一発狙っていきますよ」と22歳の若武者は不敵に笑った。

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2008年5月30日のニュース