万哲 皐月賞組の差し馬に注意せよ/ダービー

[ 2008年5月30日 06:00 ]

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 過去10年のダービー連対馬20頭中、半数の10頭が皐月賞からの直行組。皐月賞後に使った馬まで含めれば実に13頭。今さら言うまでもなく、ダービーは皐月賞組が断然強い。皐月賞を使わなかった馬同士のワンツーは、96年(1着フサイチコンコルド―2着ダンスインザダーク)以後ない。G1でモマれた経験がまず財産。また皐月賞からの直行なら、トライアル組よりゆとりのローテを組める。
 では、今年の皐月賞をどう見るか?逃げ切ったキャプテントゥーレの2分01秒7は前日の雨の影響も残って、良発表の皐月賞で過去10年でワーストだったのは当欄で1度触れた。時計が遅い=低レベルは早計かも…。キャプテンの前半5F61秒1は絶妙のスロー。ピッチが上がらず、全体時計が地味だったともいえる。当然、差し馬にはつらい流れ。皐月賞6着のブラックシェルがNHKマイルC2着、13着のベンチャーナインがプリンシパルS1着と“負け組”が頑張っているのを見ても、一定のレベルにあったとみていい。
 【結論】皐月賞で脚を余した差し馬(前に行って後退した馬は駄目!!)は要注意。2着タケミカヅチ、3着マイネルチャールズ、4着レインボーペガサス、6着ブラックシェルにV資格。98年スペシャルウィーク、99年アドマイヤベガ、01年ジャングルポケット。皐月賞で追い込み切れなかった馬たちの逆襲は多い。(小田 哲也)

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2008年5月30日のニュース