2着エフティマイア

[ 2008年5月26日 06:00 ]

頭差でトールポピー(奥)に敗れ、エフティマイアと蛯名はガックリ

 桜花賞2着はダテじゃなかった。13番人気のエフティマイアが銀メダルを奪取、波乱オークスを演出した。直線はやや外め、蛯名の左ムチがうなった。インで前に出たトールポピーを懸命に追った。かわせそうでかわせない。最後は脚色が一緒になった。桜花賞に続く2着でのフィニッシュ。「また(2着)だよ」。蛯名は苦笑いを浮かべて検量室前へと戻ってきた。

 「来た!!G1いったあ!!と思ったんだけどなあ。馬は桜花賞より良くなっていたし、調教もしっかりやっての12キロ増。道中は我慢して手応えも良く、いい感じだったんだが…」。蛯名は悔しさ半分、喜び半分という様子で振り返った。いったんは先頭に立った桜花賞、そして距離への不安を覆して勝ち馬に食らいついたオークス。大魚を逸した無念さと、愛馬を称えたい気持ちが蛯名の胸で入り交じっていた。
 鹿戸雄師は「桜花賞は間違っての2着ではないと思っていた。いい競馬ができると信じていた」と人気薄に反発した。そして「中間は馬体を回復させ、しっかり調教を積んで体調は抜群だった。最後に馬体を併せていたら違った結果だったかもしれない」と唇をかんだ。2月まで管理した矢野進元調教師も装鞍所からしっかり付き添って応援。「本当に強くなった。根性を称えたい」と語った。
 次はアメリカンオークス(7月19日)という話もあるが「輸送に課題があり考えているところ」と鹿戸雄師。いずれにしても、G1連続2着でエフティマイアが海外を狙える関東のエースとなったことは間違いない。

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2008年5月26日のニュース