米でも衝撃!!カジノドライヴ偉業が見えてきた

[ 2008年5月12日 06:00 ]

米国競馬のピーターパンステークスを圧勝したカジノドライヴ。藤沢和雄調教師(右端)も笑顔

 米G2ピーターパンS(ダート約1800メートル、9頭)が10日(日本時間11日午前)、米ニューヨーク州ベルモント競馬場で行われ、日本から参戦したカジノドライヴ(牡3=藤沢和)が2着ミントレーンに5馬身3/4差をつけ米初戦を飾った。日本調教馬の米ダート重賞制覇は史上初。次走の米3冠最終戦ベルモントS(6月7日)へ大きく夢が広がった。同厩舎のスパークキャンドルは6着だった。

 新馬戦を勝っただけの日本調教馬がダートの本場、米国のG2戦でとてつもない強さを示した。スタートこそ遅れ気味だったが持ち前のスピードで徐々に差を詰め、4コーナー手前では3番手で絶好の手応え。直線を向いて前を行く2頭の間を豪快に割ると、そのまま先頭。デザーモの右ムチが飛ぶと後続を一気に突き放し、ゴール前では抑える余裕を見せて楽勝した。
 「凄いレースだった。素晴らしい能力を持っている。上(ジャジル、ラグズトゥリッチズ)と同様、ベルモントSでもいい勝負になるだろう。抜け出す時は本当に凄い脚だった。乗せてもらえたことを感謝している」とデザーモは絶賛。藤沢和師は「とても良いレースをしてくれた。これからまだ良くなっていくと思う。次走が本当に楽しみになった」と話した。
 カジノドライヴは半兄に06年ベルモントSの勝ち馬ジャジル、半姉に昨年のベルモントSの覇者でG1・4勝を挙げる女傑ラグズトゥリッチズがいる。いよいよベルモントSで3きょうだい制覇を目指す。(平松さとし通信員)
 ▼カジノドライヴ 父マインシャフト 母ベターザンオナー(母の父デピュティミニスター)牡3歳 美浦 藤沢和厩舎所属 馬主・山本英俊氏 生産者・米国シェルブラッドストック 戦績2戦2勝 2月の京都新馬戦(ダート1800メートル)では後続に2秒3の大差勝ち。

 ▼武豊 まだレースのVTRは見ていないが、強い勝ち方をしたみたいだね。それだけに本当に次(ベルモントS)乗せてもらえるか心配。次は武豊で決定!!って新聞に書いておいてください(笑い)。

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2008年5月12日のニュース