有終Vは飾れず…ウチパク公営に別れ

[ 2008年2月28日 06:00 ]

「行ってきます」とファンに誓った内田博

 3月1日からJRA騎手となる内田博幸(37=大井)が27日の川崎10R・エンプレス杯で地方騎手として最後の騎乗。1番人気ラピッドオレンジで6着に敗れ、有終の美を飾ることはできなかったが、最終レース終了後の「内田博幸騎手を送る会」ではファンの熱い声援を浴びた。

 重賞連勝を狙った地方所属でのラストランは完敗。内田博は「この前(TCK女王盃)のような末脚は使えなかった。違う意味で記憶に残るレースになったけど“まだまだこれから頑張れ”ということでしょう」と前向きに振り返る。91年のロジータ記念(ドラールオウカン)で自身初の重賞制覇を飾った川崎競馬場。重賞の表彰式以上に多くのファンがウイナーズサークルを囲んだ「送る会」でのあいさつでは声を詰まらせるシーンも。「九州男児なので泣かないけど、うれしかったですね」。ファンから花束と計144通の応援メッセージを受け取った。
 休む間もなく、28日に美浦でムチ贈呈式に出席し、3月1、2日には中山で騎乗。「いろいろなことがあると思うが、一からやり直すつもりで食らいついていく」という内田博が“スタートダッシュ”を決めるか注目される。

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2008年2月28日のニュース