新境地開くぞハイアー/東京新聞杯

[ 2008年1月30日 06:00 ]

 2日の東京開幕デーはマイル巧者が集結した「第58回東京新聞杯」がメーン。注目は7歳の古豪ハイアーゲームだ。ダービー3着など、中、長距離馬のイメージが強かったが、デビュー24戦目にして初のマイル挑戦。大久保洋師は「東京や阪神外回りなど直線の長いコースで結果を出している馬。1800メートルで3勝しているし、東京のマイルなら直線の長さでカバーできるのでは」と経緯を語る。27日のAJC杯は鬼門の中山コース。2月17日のダイヤモンドSは「3200メートルを超すと過去の結果からどうも長い」(同師)と熟慮した上での決断だった。

 東京は通算5勝中4勝を挙げている得意舞台。3番手にスッと行けた2走前の鳴尾記念(1着)を考えれば、この決断は吉と出る可能性が大きい。同師は「有馬記念(14着)はコース適性、外枠もあるが、道悪が響いた。兄のファイトクラブ(8歳)も渋った馬場は苦手だから」とグランプリ惨敗のショックはない。
 ドバイデューティフリー、安田記念(6月8日)など、計4レースで覇を競う「アジアマイルチャレンジシリーズ」にもすでに登録を済ませた。「マイルの得意な馬がそろったからね。ここで結果を出せれば、新たな道も開けてくる」と同師。自慢の3F33秒台の剛脚が生かせる開幕週の絶好の芝。ハイアーゲームの挑戦から目が離せない。

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2008年1月30日のニュース