ドンだけ~やれるか、お楽しみ/平安S

[ 2008年1月25日 06:00 ]

坂路で追い切ったドンクールは4F53秒3の合格時計!

 500キロを超える筋肉質の馬体が坂路の頂上を目指し、一直線に伸びてきた。ドンクールの「平安S」追い切りは24日、単走、びしっと追われ4F53秒3~1F13秒5。全身をバネのように収縮させたフォームからは時計が示す以上の迫力が伝わってきた。藤原助手は「コースでやるとムキになり過ぎるので最近は坂路でやっているんだけど、坂路で走るのはあまり上手じゃないタイプ。その割によく動いているよ。馬場も悪かったのにね。前走(門松S5着)より今回の方が乗った感じはいいよ」と評価する。

 前走後はここに照準を合わせていたが、登録段階では出走決定順位が24番目とほぼ絶望的なポジション。そこから賞金上位馬が続々と回避し、ギリギリ16頭目の出走枠が回ってきた。
 「レース間隔を詰めて使えるのは大きいよ。絞りづらい時季だし間が空くとすぐに太ってしまうんだ。だからけさもしっかりやっておいた」
 理想的な臨戦過程によって馬体増の悩みが軽減するだけでなく、舞台設定も好転する。同じ京都ダートでも1400メートルから今度は1800メートルへ。実績のある中距離に戻って3度目の重賞Vを狙っていく。「前走で1400メートルに使っている分、楽に前に行けそうだし、レースを組み立てやすいはず。1800メートルはベスト。何とか賞金を加算したいね」と藤原助手の言葉にも自然と力が入る。これまで重賞に使えば3着、オープン特別では2着と、ことごとく賞金加算のチャンスを逃してきた。除外濃厚の立場から一転出走へ。勝負の流れが向いてきたのかもしれない。

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2008年1月25日のニュース