ネクサス　スイスイダラダラ／ＡＪＣ杯

２本目、ラチ沿いを駆けるシルクネクサス

　２４日、シルクネクサスの「ＡＪＣ杯」最終追い切りは相当チグハグになった。坂路の２本乗り。１本目はキャンター。２本目にしまい重点で時計を出す予定だった。鞍上は今週末から１カ月間、短期免許で騎乗するペリエ。

　登坂１本目。キャンター…のはずなのだが、前半からやたら勢いがいい。「速いな…」とモニターの画面を見ながら岡田師がつぶやく。４Ｆ５３秒２、ラスト１Ｆ１３秒８と時計が表示されると「こんなに速いの？」と驚きの表情を隠せない。
　２本目はラチ沿いで最初の１Ｆはやや仕掛け気味に１５秒２のラップを刻んだが、さすがに余力はない。最後は流して４Ｆ６２秒１。１本目と２本目の時計が反対になってしまった。「なってしまったものは仕方ない。少し太めだったから絞れていいかも。プラスに考えたい」。意図していたものとは違う追い切りになったが岡田師はあくまでも前向きだ。「体調が悪いわけじゃないからね」
　ペリエは「１本目の最初の方で悪い馬場に脚を取られたのを立て直したら、気分良く行った。無理に抑えなかったんだ。馬の出来はいいと思う」と振り返る。馬の気配そのものは一発があっても不思議ないぐらいの好ムード。名手ペリエを背に相性のいい中山で悲願の重賞初Ｖを目指す。