直木賞作家・藤本義一さんの妻、藤本統紀子さん死去 夫を支え、自らも輝いた人生にひっそりと幕

[ 2026年5月14日 05:30 ]

夫の藤本義一さんと一緒に笑顔を見せる藤本統紀子さん
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 直木賞作家で2012年に亡くなった故藤本義一さん(享年79)の妻、藤本統紀子(ふじもと・ときこ)さんが13日午前10時34分、老衰のため兵庫県西宮市内で死去した。91歳。同県神戸市出身。通夜は17日午後7時、葬儀・告別式は18日午前10時に同市城ケ堀町1の40、公益社西宮山手会館で営まれる。喪主は長女・中田有子(なかた・ゆうこ)さん。

 夫を支え、自らも輝いた人生にひっそりと幕を引いた。親族によると、統紀子さんは近年、西宮市内の高齢者施設で暮らしていた。今年3月中旬に誤嚥(ごえん)性肺炎で入院したが4月初頭に退院。亡くなる前日の体調は正常だったが、13日午前8時ごろに施設の職員が部屋を訪ねると息が荒く、39度の高熱を出していたという。解熱薬などが処方されたがその後、息を引き取った。

 統紀子さんは大阪女子大(現大阪公立大)卒業後、スポニチ大阪本社に入社。文化部の女性記者第1号だった。大学時代に演劇を通して知り合ったという義一さんと1958年に結婚。2人の娘を出産し、育て上げた。

 義一さんが日本テレビ・読売テレビの共同制作番組「11PM」司会でブレーク、74年には「鬼の詩」で第71回直木賞を受賞する中、統紀子さんもタレントとして活動。78年にスタートした関西テレビの人気番組「花の新婚!カンピューター作戦」にレギュラー出演し故上岡龍太郎さん、故横山ノックさん、落語家・桂文珍らと楽しい掛け合いを繰り広げ、お茶の間に親しまれた。

 持ち前の好奇心で、講演会やコラム執筆など多方面で活躍。義一さん死去後は「藤本義一文学賞」設立、別荘に平屋を新築し義一さんの書斎を再現、公開するなど夫の功績を残し、語った。晩年までシャンソン歌手として、ドレス姿に赤い口紅をつけ舞台で熱唱。華やかに、しなやかに駆け抜けた生涯だった。

 ∇藤本統紀子(ふじもと・ときこ)1935年(昭10)2月11日、兵庫県神戸市出身。大阪女子大(現大阪公立大)卒。57年にスポニチ大阪本社に入社、文化部初の女性記者として活躍した。58年に藤本義一さんと結婚。タレント、エッセイスト、歌手としても活動した。主な著書に「胸を張って生きなさい 娘に贈る私の前向き人生」(83年、主婦の友社)。

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