SUGIZO ソロ公演で真矢さんの旅立ち報告「まだ信じられない」戸惑い 遺作曲収録アルバムを6月発売
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ロックバンド「LUNA SEA」、「X JAPAN」のギタリスト・SUGIZO(56)が4月20日、東京・新宿ReNYでソロライブを行った。ステージには、バンドが昨年11月に千葉県内で主宰したライブイベント「LUNATIC FEST 2025」に出演したロックバンド「lynch.」のボーカル、葉月(43)のほか、SUGIZOが劇中歌と劇伴を手がけた昨年公開の映画「V. MARIA」(監督宮崎大祐)でコラボレーションした俳優でシンガー・ソングライターの藤重政孝氏(51)がゲスト出演。この日だけの共演で集まったファンを沸かせていた。
オープニングアクトを務めたのは、マニュピレーターのMaZDA。サイケデリックトランスプロジェクト「UNI」としてDJブースの前に立ち、観客を音のシャワーで出迎えると、SUGIZOの世界にどんどん引き込んでいく。
歓声の中、姿を見せたSUGIZOは昨年、フィギュアスケートと日本文化を融合したアイスショー「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」のために書き下ろした「知音I」を奏で始めた。まばゆい光りの中で、会場を癒やすように優しいバイオリンの音が広がっていった。
演奏を終えたSUGIZOは「本当にお待たせしました。SUGIZO帰ってまいりました」と、昨年12月に見舞われた交通事故で、ライブが延期になっていたことを謝罪。「最後までアゲアゲでいきましょう!」と笑顔で呼びかけると、ギターを受け取り「DO-FUNK DANCE」がスタート。歌姫・Chloeも加わったレイヴパーティーは、ブルー、グリーンと変化する照明のように、音が心地良く混ざり合っていった。続く「NEO COSMOSCAPE」ではギターを背中に回したSUGIZOが軽快にパーカッションを打ち鳴らす見せ場も。SUGIZOと共に、よしうらけんじはジャンベ、ドラムスのkomakiがリズムを刻み、打楽器の三重奏で圧倒した。
中盤には昨年、大阪と東京で上演した歌舞伎俳優の市川團十郎(48)主演の舞台「SEIMEI」のためにSUGIZOが製作した「SEIMEI~祈り」を演奏。曲中にバイオリンとギターを持ち替えて展開したSUGIZOならではのパフォーマンスで、團十郎が演じた平安期の陰陽師・安倍晴明が舞い降りたかのような荘厳な空気を生み出していた。
「レアなゲストを」と藤重を呼び込んだステージでは、藤重がLUNA SEAと出会ったのは高校一年生の時に購入したインディーズ盤だったことを告白。藤重は「この仕事を辞めようと思った時もあったけど、やりたいと思う気持ちの灯(ともしび)を消さずに来ていま51歳。自慢じゃなくてその火を消さなければ夢は叶う。いま隣にSUGIZOさんがいて、いま一緒に歌っています。みんなもやりたいと思うことの灯を消さないで」と呼びかけた。共鳴したSUGIZOも「一瞬一瞬を愛おしんで全力で生きて」と大きく頷いていた。共にギターをプレイした「REMIND」では、藤重が“きっと答えは君の中に…”と力強い歌声で自分を信じ続ける大切さを訴えていた。
「もう一人、最高のゲストであり最高の後輩」と招き入れた葉月は「さっき夢の話しが出ていましたけど、SOUL’S MATE(SUGIZOファンの愛称)とSLAVE(LUNA SEAファンの愛称)の中で最も夢をかなえた男・葉月です」と一礼。ドラムスの真矢さん、ボーカルのRYUICHI、ベースのJらとも共演したといい、SUGIZOも「え、すごい全員?」と驚いていた。
そんな“夢をかなえた男”とのコラボレーションは、葉月が歌いたいと願った「LUCIFER」。葉月が「しばらく演奏されていないそうです。だから(イントロの)音が聞こえた瞬間に大歓声で迎えてください!」と語りかけると、その一音で観客から弾けるような歓声が沸き起こった。その声を聞いた葉月は「盛り上がるしかねえな!上げていくぞ東京!」とあおり、フロアを牽引。SUGIZOは熱狂に包まれた会場を愛おしそうに見つめていた。
アンコールでは、真矢さんが今年2月に天国に旅立ったことを報告。高校時代に出会って以降の親友の不在について「まだ意味が分からない。5年間闘病していたとはいえ、絶対に復帰すると信じていたからビックリしている。多分真矢もそうだと思う」と悔しそうな表情で思いをぶつけていた。
5月29日に初日を迎えるバンドのツアーは、RYUICHI以外の4人の地元・神奈川県秦野市にある「クアーズテック秦野カルチャーホール」で幕を開ける。「初の凱旋(がいせん)公演を、ヤツも楽しみにしていました。ヤツがいることを前提で組んでいたけど、淳士がサポートで入ってくれます。年末まで走って行きたい」と前を向いた。
会場ではツアー初日に発売するバンドのシングル「FOREVER」に真矢さんが生前に演奏した音が収録されること、さらに6月10日にリリースする「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」のオリジナル・サウンドトラックに収録した楽曲の一部が、真矢さんの最後のレコーディング作品で、遺作になったことも公表。SUGIZOは「彼の最後の作品。これからも大切に演奏して、愛でていきたい」と誓っていた。(西村 綾乃)
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