藤井聡太棋王 4連覇で永世棋王に王手 王将戦とダブル逆転防衛 増田八段の変化球を退ける

[ 2026年3月29日 18:15 ]

藤井聡太王将
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 藤井聡太棋王(23)=王将など6冠=が増田康宏八段(28)の挑戦を受ける第51期棋王戦5番勝負第5局が29日、鳥取市の「有隣荘」で指され、藤井が77手で勝利した。対戦成績を3勝2敗として4連覇。連続5期が条件の永世棋王へ王手をかけた。26日に5連覇した第75期王将戦7番勝負(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)とのダブルタイトル戦を16年度棋聖戦、王位戦での羽生善治九段以来9年ぶりにカド番から逆転防衛した。

 最終局開始前に振り駒を行い、先手は藤井になった。角換わりを目指した藤井に増田は6手目、角道を開け合うことなく端歩を突いて変化球を投じた。

 一手損角換わりへの誘導だ。増田が後手で一手損角換わりを指すのは初めてで、「(増田が)攻めていく将棋にする方針だったと思う。秘策と言っていいでしょう」。現地大盤解説会で解説役の大橋貴洸七段(33)が指摘した。先に馬を作られて自陣左辺を荒らされたが、2筋から棒銀の攻めで後手陣を突破。中段王をよどみなく寄せ切った。

 5連勝だけが条件のダブル逆転防衛をかなえた。藤井は今月1日の棋王戦第3局を終えた時点で棋王戦は1勝2敗、王将戦は1勝3敗。そこから棋王戦は2連勝、王将戦は3連勝した。

 連勝が始まった王将戦第5局は特に後手番。「(第5局の前から)対局内容としても良くなかった 何とか立て直さないといけない」。そう意識する中、「高い目標を掲げるより、一手一手考えて自分が納得できる将棋を」といわば視線の高さを変えたという。原点回帰の勝利から6冠を維持した。

 王者は休む暇もなく4月8日から開幕する第84期名人戦7番勝負で糸谷哲郎八段(37)の挑戦を受ける。

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