春風亭昇太 48年かけて大学卒業 復学し若者とコンブ漁体験 「大学の勉強は年を取った方が面白い」

[ 2026年3月25日 19:54 ]

<東海大秋学期学位授与式>大学から贈られた特製座布団と卒業証書とともに写真に納まる春風亭昇太
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 落語家の春風亭昇太(66)が25日、神奈川県平塚市の東海大湘南キャンパスで学位授与式に臨んだ。妻が見守る中、特別賞を受賞。サプライズで東海大カラーの特製座布団10枚が贈呈された。謝辞のスピーチでは「卒業生、保護者の皆さんに座布団10枚!!」と日本テレビ「笑点」の司会らしく会場を沸かせた。

 1978年に東海大一高(現東海大静岡翔洋)から東海大文学部史学科に進学。在学中からテレビ出演を果たし、落語家の道に進むため4年次に中退していた。82年に春風亭柳昇さんに入門。16年には日本テレビ「笑点」の6代目司会に就任するなど、落語界にとどまらない目覚ましい活躍を遂げてきた。

 母校の客員教授に就任するにあたり復学制度を知り、24年10月より東海大学人文学部人文学科の4年次に編入し復学。客員教授から一学生に戻り、残っていた28単位の取得を目指した。約1年半かけて単位を取得し、今春の卒業を迎えた。

 66歳での大学卒業は東海大学の歴史の中でも異例。「記憶力はマイナスに近いが、理解力が若い頃より確実に上がっている。大学の勉強は年を取った方が面白いし、頭に入る」と学び直しを考えている人に金言も送った。「東海大学には再入学制度があります!志半ばで卒業できなかった皆さん。ぜひ再入学制度を利用してまた東海大学で勉強してください。他の大学の方もそれぞれの大学で勉強されたらいかがでしょうか」と、母校のアピールも忘れなかった

 人文学部は地元静岡にキャンパスがあり、当初今月23日が卒業式だったが仕事の都合で出席がかなわず。以前在籍していた文学部がある湘南キャンパスでの卒業式となった。壇上では、指導教授である川崎一平副学長(66)から学位記を受け取った。

 卒業論文では徳川による城郭の修復について書いた。「本当は書きたいことがいくつもあった。自分の持っている資料や時間が足らなかったりして、挫折しました。手持ちの資料でかけるのがお城だった」とテーマ選定理由を説明。多忙の合間で、2万3000字を書き上げたという。「発表はしゃべることなので、(噺家として)腕が違いますよ。流れるようにクリアしました」と満足げに振り返った。

 人文学部ではフィールドワークを重視しており、北海道根室市でコンブ漁にも参加した。「北方領土が見えたり、コンブ漁の大変さも学んだ。スーパーで売っている昆布が高いと思わなくなりました」とさまざまな学びを得てきた。

 4月からは再び人文学部の客員教授に就任する。「卒論で書けなかったことがあって、まだまだ勉強したい。そういう意味だと客員教授でいる方が資料や情報を得やすくなる」と情熱をたぎらせている。

 「次は正座と落語の歴史関係を勉強してみたい」と気合。「落語は正座があったからこそ生まれたものだと、僕は思っている。日本にしかない演劇スタイルで、落語に共通しているのは正座。正座が庶民に普及した時代と落語が商売として広まった時代は近い。それを何とか学んでみたい。正座自体についても勉強したい」。その目は次なる学びを見据えていた。

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