【王将戦】藤井王将 継ぎ歩で積極策 先手番3連敗中…「反省」生かし踏み込んだ

[ 2026年3月19日 05:30 ]

昼食休憩を終え対局再開に備える藤井聡太王将(撮影・会津 智海)
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 藤井聡太王将(23)=名人など6冠=が永瀬拓矢九段(33)を挑戦者に迎える第75期王将戦(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)7番勝負第6局は18日、名古屋将棋対局場で第1日が始まった。ここまで永瀬の3勝2敗。戦型は角換わりへ進み、午後に入って先手の藤井が積極的に仕掛けた。藤井が勝って第69期以来6期ぶりのフルセット突入か、永瀬が勝って3年ぶりのタイトルか。決着は19日夕方の見込みだ。

 出るか引くか。ほぼ2択の局面で藤井は前へ出た。51手目▲2四歩(第1図)。立会人の屋敷伸之九段は「▲2九飛と引く手もあったと思う。▲2四歩△同歩▲2五歩の継ぎ歩攻めは前向きです」と指摘した。

 ここで再度△同歩だと▲同飛が1筋の香取りになる。つまり△同歩とは取れない永瀬は△8八歩(第1日指了図)と手裏剣を放って1日目が終了した。

 17日の対局場検分後の会見。藤井は「ここまで(5局)、先手でそれを生かした積極的な指し方ができていない反省点がある。より踏み込んでいく将棋が指せれば」と語った。19度目の2日制7番勝負で3敗するのも、先にカド番へ追い込まれるのも初めて。第5局の勝利で1勝差へ迫っても不満を解消するに至らなかった。その反省を、盤上に示したとみられる。

 藤井は棋王戦とのダブルタイトル戦の最中にあり、2月8日、増田康宏八段(28)を挑戦者に迎える棋王戦第1局、17、18日の王将戦第4局、そして3月1日の棋王戦第3局と先手番で3連敗中。2016年12月のデビュー以来初めてという異変だった。

 「タイトル戦続きでトップ棋士とばかり指している。デビューから9年半なかったなんて、普通じゃないですね」

 屋敷はそもそも先手番で初の3連敗という事実に驚く。藤井はかつて2日制で32連勝した先手番巧者でもあった。

 「攻めていった藤井王将は指せると見ていると思う。あとは着地できるかどうか」。今期、藤井に匹敵する終盤力を発揮する永瀬。激戦はまだ続くとの見立てだった。

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