「かりゆし58」前川真悟 被災地でボランティア活動を通して感じた「人と音楽のつながり」

[ 2026年3月11日 05:05 ]

取材に応じた「かりゆし58」(左から)中村洋貴、前川真悟、新屋行裕、宮平直樹(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 東日本大震災から、11日で15年を迎える。ボランティアとして被災地で活動した経験を持つ、沖縄県出身のロックバンド「かりゆし58」のボーカル・前川真悟(44)が思いを語った。

 前川は「もう15年か…」と月日の長さをかみしめた。

 震災は人生に大きな影響を与えた。ボランティアを通じて心を通わせたのが妻だ。宮城県出身の妻は、地元が壊滅的な被害を受けながら「“あなたが行くところに手伝いに行くわ”と言っていて、尊敬のような愛情が生まれた」。その後結婚し、息子が誕生。「“被災地”は住所がない誰かのふるさとだと思う。奥さんのふるさとは僕の、息子のふるさとでもある。今も家族としていられるのは、東北からもらったプレゼントだと思っています」。

 震災発生から3週間後に被災地入り。宮城県気仙沼市の避難所を訪れ、歌った。大人から子供まで表情が少しずつ明るくなる様子を目の当たりにした。「音楽さえも無力になるのかなと思っていたけれど“来てくれてありがとう”って声をかけてもらって凄い心を動かされた」。

 それだけではない。知人で現地の医師とともに、寺に寝泊まりしながらがれき撤去などに従事。夜はがれきの中から見つかった未開封のビールを飲みながら、ギターを弾いて歌った。「“自分の心が壊れているか確かめるために来た”と言っていたボランティアの方が涙ながらに聴いていた」。音楽の力を心底実感した。

 当時の仲間がライブに駆け付けるなど、その後も交流は続く。「あの時があったから、人と音楽のつながりを改めて感じることができた。これからも自分たちができる音楽を届けていきたい」と静かに決意を口にした。(高原 俊太)

続きを表示

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

芸能の2026年3月11日のニュース