ちょんまげ落語家・立川志の八 東海道の次は五街道制覇の旅へ 師匠・志の輔驚き「噺家だからできること」

[ 2026年2月23日 22:03 ]

「三井の大黒」を高座で披露する立川志の八
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 「世界で唯一のちょんまげ落語家」として活動している立川志の八(51)が23日、東京・日本橋の三越劇場で「~東海道中膝瓜毛のフィナーレ!~東海道五十三次“完歩”記念落語会 しのはちの覚悟 2026」を行った。ゲストには師匠の立川志の輔(72)も登場。「今度は五街道に行くんでしょうね。その頃には私は90代になっているでしょう。その後は奥の細道が待っていると、高田文夫先生も言っていた」と冗談交じりに期待を寄せた。

 志の八は昨年10月1日から翌11月5日まで東京・日本橋から京都・三条大橋までの東海道53宿、約492キロを「東海道中膝瓜毛」と銘打ち、落語をしながら歩き切った。装束は当時の旅装束で履き物はわらじと当時のものにこだわった。公演前半は、実際の映像や画像を使いながら東海道の旅を振り返った。フィナーレを迎え「ようやくちょっと休めるかな。師匠をはじめ、返しきれない恩を皆さまにどうやって返していこうかなというところです」と心境を明かした。

 志の八が大事な会の時に呼ぶ和太鼓奏者・内藤哲郎氏と篠笛奏者・武田朋子氏によるユニット「朋郎」による生演奏も行われ、映像は要所で大きな盛り上がりを見せた。この日は他にも、旅のテーマソングを作った「ポカスカジャン」タマ伸也(57)も駆けつけ、志の八とのデュエットや未収録曲「東京タワー」の披露も行った。

 旅の振り返りは当初想定していた30分を大幅に超過し、1時間超え。落語会自体も3時間15分超えの一大イベントとなった。

 志の輔は「私もライブは長くて、いくらなんでも、そんなに長いのは勘弁してくれと言われてきた43年でした。見事に彼は公演時間を抜きました。長ければいいというものじゃない」と苦笑いしながら弟子をたしなめた。高座では古典落語「猫の皿」をかけ、聴衆を引きつけた。

 志の八の高座では会場の三越ゆかりの「三井の大黒」がかかった。伝説の職人・左甚五郎の濃厚な噺をたっぷりと聞かせ、会場は大きな拍手に包まれた。

 その後、五街道制覇の旅に出ることをサプライズで発表。志の輔は「本当に五街道やるんだ。噺家だからできること。役者さんや他の業種の方では考えつかない。五街道回りきるまではそのちょんまげは切らないんだな?」と驚いた様子で弟子の発表を聞き届けた。

 師匠からの問いかけに志の八は「師匠、そのつもりでおります」と力強く答えた。以前から事あるごとに断髪を勧めてきた志の輔が「そうですか…」とあきれたように言い放つと、会場からは大きな笑いが起こった。

 志の八は「五街道歩いたあかつきには、両国国技館で断髪式をする」と宣言。「師匠にはぜひ止め鋏を入れて欲しい」と大相撲よろしく頼み込んだ。

 志の輔は、楽屋に置かれていたというオリジナルグッズも身につけ、弟子の成長にしみじみ。「師匠の楽屋にこんなものを置くんです。こんなことを私の師匠談志にしたら、到底生きていけない。恐ろしい行為を平気でやる度胸には感心致しました。末永くどうぞよろしくお願いします」と愛情深く語り、笑いを取った。

 師匠の激励に志の八も「師匠に褒められたことがほとんどないので、真打ちに昇進した時よりうれしかったです。もうあそこで、死んでもいいと思いました」と感激していた。最後は志の輔の発声による三本締めで会はお開きとなった。

 終演後には、本紙に今後控える「五街道制覇」計画の一端を話した。「短いところは日光街道とかで21宿。そういった短いものだったら、ひと月はかからないと思います。今回東海道をやってノウハウができたので、一つの街道はできれば通しでいきたい」と語った。

 実施時期については「今年は無理かなと思います」と来年以降の挑戦を見据えていることを明かした。ちょんまげ落語家の前人未踏の旅はまだ止まらない。

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