藤井聡太王将 「探究心を持ってこそ」 加藤一二三・九段の現役生活63年に敬意 王将戦検分

[ 2026年1月23日 18:15 ]

<第75期王将戦第2局前日>千本鳥居を歩く藤井聡太王将(左)と永瀬拓矢九段(撮影・会津 智海)
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 藤井聡太王将(23)=名人など6冠=が永瀬拓矢九段(33)を挑戦者に迎える第75期王将戦7番勝負(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞)は23日、京都・伏見稲荷大社で24、25日に指される第2局の対局場検分を行った。第1局は両者の得意戦法・角換わり腰掛け銀に進み、永瀬が先勝。先手番になる藤井は「第1局では永瀬九段の攻めに強く返すことができなかった。読みを入れて、より積極的に強い手を選んでいけたら」と意気込みを語った。

 前日、2016年12月のデビュー戦の相手である加藤一二三・九段の訃報が飛び込んできた。当時76歳だった加藤さんとの62歳差の対局は列島の注目を集めた。「将棋の純文学」の呼び名もある矢倉を愛し、実際に藤井にもぶつけてくる信念の棋士だった。

 「悲しい気持ちと共に矢倉を教わることができた。昼食休憩で指されたり、指し手を妥協なく選んでこられた。デビュー戦から貴重な機会をいただいた」

 以来、藤井の棋士生活は10年目に突入。23年度王座戦で史上初の全8冠独占を果たし、現在も6冠を保持する順風満帆の棋士人生だが、実感は違うという。

 「ここ何年か試行錯誤で、取り組み方を探りながらというのが多くなっている」。苦悩の中で改めて「偉業」と感じるのが63年に及ぶ現役生活だという。

 「将棋に対する探究心を持ってこその偉業。そういう姿勢を見習っていきたい」。14歳7カ月でプロデビューし、77歳5カ月まで指し続けた。その最年少記録を14歳2カ月で更新した藤井は改めて63年の重みをかみしめていた。

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