伊藤詩織さん「今振り返ると…」葛藤明かす 映画「Black Box Diaries」大阪などで公開

[ 2026年1月9日 20:42 ]

大阪市内で映画「Black Box Diaries」の舞台あいさつに登壇した伊藤詩織氏
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 ジャーナリストの伊藤詩織氏(36)が9日、大阪市内で自身の性被害をテーマにし、監督、脚本を務めた長編ドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」の大阪での公開初日舞台あいさつに登壇した。

  同映画は伊藤氏が男性ジャーナリストから性被害を受けて17年に会見で実名を公表。刑事訴訟で不起訴相当となったが、民事で勝訴するまでの日々が明かされている。24年1月に米国・サンダンス映画祭で上映され、その後も韓国・釜山、英国・ロンドンなど世界50カ国以上で上映。昨年3月の米アカデミー賞で、日本人で初めて長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。

 日本公開は、防犯カメラの映像や会話などが許可なく使用されたとの指摘を受け修正、延期された。昨年12月12日に東京・品川の1館で上映され反響は大きかった。この9日から大阪、福岡、横浜、愛知、広島など全国各地で上映がスタート。伊藤氏は冒頭で「日本で皆さんに劇場で見てもらえることを嬉しく思います」と語った。

 伊藤氏は「今振り返ってみると、被害を受けて、警察に行って、そのまま捜査が進んでいたら、外で、できたら話したくなかったトラウマだったり、表に出すことは考えはしなかったと思う」と吐露。また、事件の当事者である自分から伝えていいのか、相手男性ジャーナリストのインタビューをとった方がよかったのではないか、当事者として公表したくなかった映像もあえて取り入れるなど、様々な心の葛藤があったことを明かした。

 最後に思いを一気に話した。「傍観でなく、積極的に何かアクションをする傍観者たちに支えられてきた。みなさんがここにいるということは、みなさんもアクティブバイスタンダーなんだと思う」とし、「性暴力だけでなく、日常で感じてきた圧だったり、社会的な不条理であったり、たぶんみなさんもきっと身の回りにブラックボックスを抱えていると思います。なので身の回りで感じていることについてひと言でも声が上げたり、シェアしてみたり、話し合ったりする機会が増えていくといいなと思います」と締めくくった。

 一方、映画を監督した伊藤氏の一連の説明に対して、元弁護団の西広陽子弁護士側が前日8日に、事実に反する説明がされたとして反論する文書を報道各社に公表。その件についてはこの日、触れなかった。

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