繁昌亭大賞に笑福亭鉄瓶、桂佐ん吉がW選出 鉄瓶は師匠・鶴瓶に前日報告「喋ってしまうのでギリギリに」

[ 2025年12月9日 14:00 ]

「第20回繁昌亭大賞」の大賞に輝いた笑福亭鉄瓶(左)、桂佐ん吉(中央)と新人賞の笑福亭笑利
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 上方落語協会会長の笑福亭仁智(73)は9日、天満天神繁昌亭(大阪市北区)で「第20回繁昌亭大賞」を発表。大賞に笑福亭鉄瓶(47)と桂佐ん三吉(41)の2人、奨励賞は該当者なし、新人賞には笑福亭笑利(42)が選出された。

 入門25年目以下、上方落語の定席「天満天神繁昌亭」で昼席を中心に活躍した落語家に贈られる大賞に鉄瓶、佐ん吉の2人を選出した。昨年は該当者がなく、今回のW受賞は史上初めて。選考委員によれば繁昌亭の集客に貢献したこと、中堅、若手を引っ張るなど取り組む姿勢が評価され「優劣つけがたい」と106人の対象者から2人を選出した。

 協会会長の仁智は鉄瓶について「近年、頑張っている。奨励賞を獲った時、後輩の(桂)二葉さんが先に大賞を獲ったことがバネになったのでは」と評価。また「若い頃から名人口調のイメージ。とうとう獲ったなという感じ」と佐ん吉を称えた。

 鉄瓶は元々、師匠・笑福亭鶴瓶のようにテレビで活躍するタレントを目指して落語家になったが、4年目の頃から落語の面白さにどっぷりはまった異色の噺家。師匠には昨日、電話で報告したそうだが「(師匠に)早めに報告すると、喋ってしまうのでギリギリにしました」と笑わせ「修行中は落語やらんて言ったやろって。なにわ芸術祭とか文化庁芸術祭とかいろんな賞を獲って、お前、米朝一門へ行ったらって言われました」と鶴瓶が照れながら喜んでくれたことを明かした。

 佐ん吉は亡き師匠・吉朝の着物を身につけて登場。師匠を思い、「師匠なら“世も末やな”と言われるでしょう」と目を細めた。鉄瓶と佐ん吉は同期入門。2人会を開くなど、切磋琢磨してきたライバルであり、仲のいい間柄。佐ん吉は「抜け目ない。落語を、わざとらしくなく分かりやすくする」と鉄瓶を評し、鉄瓶は「彼に追いつくことに精一杯。アドバイスをしてくれたり。特にうらやましいのが声。エエ声してる」と佐ん吉に感謝しながら、ベタ褒めだった。

 入門15年以下の噺家60人から新人賞に選ばれた笑利について、仁智は「異彩を放つ異才。毛色の変わった舞台を届けてる。今後、どんな色を放ってくれるか楽しみ」とエールを贈った。笑利は「やっていたことを選考委員の方が見ていてくれたのがうれしい。今後も東京と2拠点で上方の落語を全国へ広めたい。上方落語が通用する自信はあります」と胸を張った。

 来年2月27日に天満天神繁昌亭で表彰式、受賞記念落語会を開催。同4月に佐ん吉、同5月に鉄瓶、同6月に笑利が受賞記念ウイークを開く予定だ。

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