ステージはキリッ、でも私生活は天然!? Palette Parade比嘉ゆめのの“やらかし体質”が愛しすぎる

[ 2025年11月28日 17:00 ]

【画像・写真3枚目】「atelier」が描いた感情のグラデーション――Palette Parade比嘉ゆめの 重ねた声が最後に一つになる(撮影・夏目志穂)
Photo By スポニチ

 7人組アイドルグループ「Palette Parade(通称・パレパレ)」の比嘉ゆめのが、新曲「atelier」の発売を機にスポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。ステージではキリッとグループを引き締める存在でありながら、私生活では終電を逃すなど“やらかし体質”としてファンに親しまれている一面も持つ。そのギャップの裏側には、仲間を思い、パレパレという“居場所”を守ろうとするまっすぐな責任感が息づいていた。(「推し面」取材班)

【比嘉ゆめの②】「未来が怖いほど、今はアイドルが大好き」

 取材が始まって40分。居場所としてのパレパレ、歌へのこだわり、アイドルを全うする覚悟――。比嘉は言葉を選びながら、自分の内側にある感情を丁寧に掘り起こしていく。

 「7人がいてそれぞれの役割があるからこそ、自分も輝けてる」「もし1人でやっていたら、もっと雑に活動してしまうと思う」

 そんな自己分析もまじえながら、まっすぐに語り続ける姿は、まさに“しっかり者”のセンター格。その空気をふわりと揺らしたのは、終盤のひと言だった。

 「私って、どういう印象がありますか?」

 思わぬ“逆取材”に、こちらが一瞬たじろぐ。真剣なまなざしのまま、少し身を乗り出してくる。「しっかりしてる印象があります」と伝えると、比嘉は勢いよく首を振った。

 「いやいや、自分でも“なんで!?”って思う出来事が、ちっちゃい頃から本当に多くて」

 そこから語られたのが、“やらかし体質”を象徴する最近の終電エピソードだった。

 その夜、ホームに滑り込んできた電車に、比嘉は何の疑いもなく乗り込んだ。車内は程よく空いていて、つり革が小さく揺れている。スマホをいじる人、うとうとと舟をこぐ人。その一角で、比嘉もいつものようにほっと一息ついていた…はずだった。

 電車ががたん、と大きく揺れ、アナウンスが流れる。
 《次は○○〜、○○〜》

 「あれ? この駅どこだ!?」

 顔を上げると、車窓には見慣れない景色。だが、まだピンと来ない。そのままもう一駅、さらにもう一駅。

 それを一度ではなく二度やり過ごしたところで、ようやく違和感が確信に変わる。――帰りとは真逆の方向に向かう電車だった。気づいたときには、終電の時刻が迫っていた。

 「ええ〜!! ここどこ!?」

 自分の“やらかし”ぶりに衝撃を受けながら、慌てて折り返しに乗り、戻れるところまで戻る。だが、ホームに降りた瞬間、目に飛び込んできたのは“本日の運転は終了しました”の表示だった。

 「とりあえず戻れるところまでは戻ったんですけど、気づいたら終電なくなってて(笑)。タクシー代は結構かかりました。でも、安全に帰れたのでよかったです」

 普段のステージで凜と立つ姿からは想像もつかない天然ぶり。それが、比嘉を推すファンにとってはたまらない“ツボ”になっている。

 「そういう“やらかし”をすると、ファンの皆さん、めちゃくちゃ喜ぶんですよ。“おお〜、またやった〜!”みたいな(笑)。ちょっとバカにされてるんですけど、でもなんか、それも含めて愛してもらえてるのかな、って」

 完璧を求めるパフォーマーが、日常では終電を逃してしまう。そのギャップが、“愛しすぎる”と言われる理由なのかもしれない。

 一方で、内面には静かな葛藤もある。

 「アトリエ気質(自分だけの世界を持っている人)のメンバーは?」と聞くと、一瞬迷ってから、こう答えた。

 「その意味で言うと、自分かもしれません」

 他のメンバーは、自分だけの世界を持ちながらも、周りに手を差し伸べていけるタイプが多いという。そう語ったうえで、比嘉は続ける。

 「自分は、どっちかというと殻に閉じこもりがちで…。私に足りなかったものがあるからこそ、他のメンバーに精神的に補ってもらえてるなって感じます」

 10~11月に3回にわたってテレビ愛知で放送され、Tverでも配信された初の冠テレビ番組「ねぇねぇ、パレパレってなに!?」では、メンバーの新しい一面に何度も驚かされた。

 「(中野)小陽ちゃんは、番組でバラエティをやるにあたって、普段あんまり前に出ないからこその面白さがあって。“そんなこともできたんだ”“そんな一面もあるんだ”っていう発見がすごくありました。自分の中でも、この番組ができて本当によかったと思っています」

 冠番組だけでなく、今年は初アルバム「CHEER」、アニメのエンディングに起用された「上々↑ハイテンション」、そして「atelier」と、パレパレにとって転機となる楽曲が続いた一年でもあった。

 「パレパレはあんまり“バーン!”って売れたことはないと思っていて。今回のテレビとかアニメのタイアップも、バーン!というより、じわじわ広がってきてるなって感じています。SNSでの反応とか、“パレパレって名前は知ってたけど、こういうこともやってるんだ”って言ってもらえたり。“アニメタイアップができるグループなんだ”“番組を持てるグループなんだ”っていうのを、ちょっとしたスパイスとしてこの業界に広められたんじゃないかなって思っています」

 取材当日は、NHK紅白歌合戦の出場者発表と重なっていた。今年のアイドルシーンをにぎわせたFRUITS ZIPPER、CANDY TUNEなど、旬のグループ名が初出場を決めていた。

 「やっぱり何事もタイミングは大切なんだなって思います。それぞれのグループにキラキラする理由があって、今年出演されるグループさんは、“可愛い”“憧れ”“手の届かない存在感”みたいなものを、自分たちの“色”としてちゃんと出せているなって感じました。その色が評価されて紅白に出演されているのを見て、“自分たちの色を出すことは本当に大事なんだな”って改めて実感しました。私たちも、『パレパレって何ですか?』って聞かれた時に、一言で表現できるものをまだ持ててないと思うので、それをこの5年目で出していけたらいいなと思うのと、パレパレの名前が紅白に載る日を諦めずにやっていきたいなって思っています」

 不器用さも、天然さも、完璧を求めるストイックさも――。そのすべてを抱えて、比嘉ゆめのは明日もまたライブのステージへ向かう。電車を逆方向に乗ってしまう日があったとしても、その“やらかし”さえ、ファンにとっては愛すべき物語の一部になっていく。

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