北大路欣也「92か。そりゃ、もう…」父亡くし沈んでいた自身への長嶋さんの言葉で「気持ちが変わった」

[ 2025年11月21日 14:22 ]

長嶋茂雄さんから届いた手紙を読み上げる北大路欣也さん(代表撮影)
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 6月3日に89歳で死去した巨人・長嶋茂雄終身名誉監督のお別れの会「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」が21日、東京ドームで開催された。長嶋さんと古くから親交のあった俳優・北大路欣也(82)が「お別れの言葉」を述べた。

 2人は古くから交流があり、2014年に亡くなった高倉健さん(享年83)と3人で毎年正月にお忍びで、千葉県の成田山新勝寺にお参りしていた。2007年に開かれた北大路の紫綬褒章を祝う会に長嶋さんがサプライズで駆けつけたこともある。

 「お別れの言葉」では、北大路が1990年にドラマ「宮本武蔵」で主演を務めた際、自身の演じる武蔵に感動した長嶋さんから手紙が届いたことを紹介。その手紙を読み上げ「いつもこのお手紙は私の背中を静かに押してくれました。いや、今も押してくれています」と役者人生の励みになったと感謝した。

 その後、取材に応じた北大路は「20歳を超えてすぐぐらいに、高倉健さんから紹介を受けて。それから毎年のように初詣をご一緒したんですよ」と長嶋さんとの出会いは高倉さんがつないでくれたと紹介。「(初詣の)車中で野球の話を、僕たちが質問するといろいろ答えてくれた。お会いできるのが、本当にうれしかったんです」と思い出話をした。

 長嶋さんから受けた影響について問われ「言葉じゃ尽くせないですね。自分のやるべき務めというものを、やり切られる方」とし「普段のプライベートはすごい明るくて、優しくって。ある意味では対照的なぐらい。この幅があるというのがやっぱり、あれだけのことをし遂げられる」とオン、オフの切り替えが見事だったとした。

 だからこそ「お会いするだけでなく、いろんな刺激を若者はもらったと思います。それは僕に限らず、他の職業の方々もそうだったと思っています」と長嶋さんは同世代の人々に多大な影響、刺激を与える存在だったと悼んだ。

 また、長嶋さんから届いた手紙についても「いやあ、感動しましたね。12時間見てくださったんですよ。大変なことだと思うんですよね。我々がスタッフ皆さんと長嶋さんのお手紙を共有して、スタッフの方々がものすごく喜んだんですよね。自分たちの思いが長嶋さんに伝わったっていう。それからも何年もそのスタッフの方と撮影をするわけじゃないですか。そういう思いがある。しみこんでいる。いろいろ作品を見てくださるやつもあるし、見られない時だってある。そういうときは必ずそういうお手紙をくださる。励ましてくださる。うれしかった」と宝物になったと振り返った。

 さらに、自身の父である俳優・市川右太衛門が亡くなった際、「忙しいのに飛んできてくださったんですよ」と長嶋さんがお別れの会に駆けつけてくれたといい、夫婦で沈んでいたところで「“お父さん、いくつだ?”“92です”って答えたら“92か。そりゃ、もうおめでたいよ!”ってね」とミスターが長生きした父を称えてくれたと感謝。「それから僕らも気持ちが変わって…」と父を亡くして塞ぎがちだったが前向きになったと語った。

 北大路は「人に対する思いやりっていうか、利他愛っていうか、凄い方だなと思いました。もう本当にありがとう。感謝以外、何もない。僕らが見習うっていうのは、自分に与えられた仕事を務めきるっていう、その強い魂。それに憧れますよね。だから自分としても、これからも頑張りたいっていう気持ち。今日も写真見ていて、ずっとそう思ってたんです。そういう方と出会えたっていうのは、本当に僕は幸せです」と改めて長嶋さんとの出会いに感謝し、最後の別れを告げた。

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