高須クリニックCMなぜドバイ?高須院長語る撮影裏側「ヘリは空軍から」 「Yes!」に込めた美学

[ 2025年11月7日 07:05 ]

高須克弥氏
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 美容外科医で「高須クリニック」院長の高須克弥氏(80)が著書「高須の遺言」(講談社)を10月8日に刊行した。同クリニックといえば、一度見たら忘れられないおなじみのCM。院長として自ら出演する高須氏に撮影秘話や込められた“美学”を聞いた。(那須 日向子)

 「It’s time, Dr.Takasu」。プロペラの轟音(ごうおん)とともにヘリコプターが颯爽(さっそう)とUAE・ドバイの空を旋回。操縦席に座るのはティアドロップサングラスをかけた高須氏。世界最高の建造物、ブルジュ・ハリファなど砂漠の摩天楼が映し出された後「Yes!高須クリニック」とほほ笑む―――。

 「最新CMの黒いヘリコプターはドバイの空軍からチャーターしました。貸してくれるんですね」と、ひょうひょうと語る高須氏。「あれ、実写ですよ」と撮影では実際にヘリを操縦したと明かした。

 これまでにさまざまなパターンでドバイを舞台にCMが作られているのだが、そもそもなぜドバイなのか。実は「ドバイに大きい病院をつくって、世界中の患者さん集めようと計画していた」といい、そのためのCMだったのだ。

 ところがそのタイミングで1990年、所得税法違反の疑いで国税から起訴される。脱税には関与していなかったものの、のちにクリニックの代表者として両罰規定の罪に問われた。その後もう一度進出を試みるも、ドバイ政府から脱税で摘発されたことが「経済犯」にあたると指摘を受け、現地でビジネスをすることはかなわなかった。結果「CMだけつくって高須クリニックは撤収した」と本格的な進出はとん挫。「あのCMは高須クリニック・ドバイ院の広告のつもりだった。世界の患者さんたちを集める目的だったんです」

 世界進出の拠点としてドバイに目を付けたのは1980年頃。それ以前も米・ハワイやフィリピンなど世界各地と提携してクリニックを経営していたというが「地代は払わないといけないけど、所得税がかからないしね」と砂漠の都市を選んだという。

 CMでは「Yes!高須クリニック」とだけ語りかける。他の美容クリニックの宣伝でよく見る「二重まぶた ○○円」などのビジネス的な文句はうたわない。その理由は「貧乏ったらしくてイヤなの。美学に合わない」と著書で明かされている。

 その「美学」とは商売のためではなく「面白きゃ、いいんだよ」という姿勢。実際に現場でも、美容整形をしようか迷っている患者を「迷っているならやらない方が良いに決まっている」と帰してしまうこともしばしば。

 「何が奇麗なのか、みんな知らないんです。同調圧力みたいなもので、みんなと一緒にいたいだけのことだから。“みんな脱毛している”って言ったらみんな脱毛するの。だからどんどんマーケットができてしまう。そのうち“薄毛は美しい”っていうキャンペーンが始まったら、みんな頭の脱毛を始めると思いますよ(笑い)」

 おなじみの「Yes!高須クリニック」のキャッチコピー、実はその言葉の前には「自分を楽しんでいますか?」とのフレーズが付く。自身がドバイの空をヘリで悠々と飛び回るCMはまさに「自分を楽しむ」を体現していた。

 ◇高須克弥(たかす・かつや)1945年1月22日生まれ、愛知県出身の80歳。昭和大学(現・昭和医科大学)医学部医学科卒業。同大学大学院医学研究科博士課程修了。美容医療の第一人者として、1976年に「高須クリニック」を開院。以降、中国・韓国などアジア諸国を中心に講演活動にも従事。“生涯現役”を宣言しており、現在も「銀座高須クリニック」の現場に立ち続けている。

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