【べらぼう 大河絵(べらぼう絵)】第41話 つよの“美人大首絵” 儚き美を放った2人の「おっかさん」

[ 2025年11月2日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「べらぼう」大河絵第41話 つよの“美人大首絵” 儚き美を放った2人の「おっかさん」
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 俳優の横浜流星(29)が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜後8・00)の第42話が2日に放送される。前週、「神回」「べらぼう屈指の名シーン」と放送直後から大反響だった、つよ(高岡早紀)と蔦重(横浜流星)の親子の語らい。つよの真の姿、美しさ、優しさ、そして儚さに…。

 前回の第41話は「歌麿筆美人大首絵」。蔦重が、処分を受けた須原屋(里見浩太朗)を訪ねると、須原屋は二代目に店を譲り引退すると言う。そして蔦重は、歌麿(染谷将太)と「婦人相学十躰」の売り出し方を思案する。そんな中、つよの体に異変が起きる。一方、城中では家斉(城桧吏)の嫡男・竹千代が誕生。定信(井上祐貴)は、祝いの場で突然、将軍補佐と奥勤め、勝手掛の辞職を願い出る。家斉や治済(生田斗真)は動揺するが…という展開だった。

 やっぱり毒親ではなかった。耕書堂に転がり込んできた蔦重の母・つよ。父も母も色に狂い、お互い蔦重を自分の子と認めず吉原に“捨てた”とされてきた蔦重の生い立ち。だが、つよの口から語られたのは全く違う「いい話」だった。

 体の不調をかくしてきた母・つよ。身上半減の処分から復活の兆しを見せ、さらなる一手として蔦重が尾張の書物問屋に交渉に旅立つ直前だった。柔かな笑みを浮かべたつよは、髷を結い直してあげると呼び止める。照れくささもあり戸惑う蔦重とつよは2人きりの時間を過ごす。

 そして、つよの口から語られたのは父が博打でたちの悪い相手から借金をつくってしまい、蔦重を守るために自分たちが親だと言いたくないよう、父も母も色に狂って“吉原に捨てた”ことにしてもらったという事実だった。

 乱れ髪のまま、我が子の髪を結うつよが浮かべた笑みは、うれしさとともに、何かを悟った儚さをまとっていた。「からまる…」。幼名で語り掛け、吉原で強く生き、日本橋に店を構えるまでに成長した蔦重を「立派」だと褒め、「たいていの人はそんなに強くもなれなくて強がるんだ。口では平気だっと言っても、実のところ平気じゃなくてね。そこんとこ、もうちょっと気付けて、ありがた~く思えるようになったら、もう一段男っぷりも上がるってもんさ」と母から息子へアドバイスを送った。まるで、最後の母からの願いでもあるように…。

 髪を結い直し旅に出る支度が整った蔦重は「じゃあ、行ってくらあ」と言った後、照れくさそうに咳払いし、ババァではなく「おっかさん」と続けた。その言葉にほほ笑んだつよも「頼んだよ、重三郎」。

 柯理(からまる)、そして重三郎の言葉に「一瞬でこともの表情に…」「涙が止まらぬ美しいシーン」など視聴者を釘付けにした親子の語らい。蔦重と話す前には、馬琴の無神経発言、ていに「子ができた」などで悩める歌麿の話を聞き「遠慮してんじゃないよ!おっかさんの前で」「あんたも、私の息子さ」と心に寄り添った。

 蔦重を吉原に捨てた母。その響きとは違い、耕書堂のみんなとすぐに馴染み、主の母として、時にはチクリと忠告し、時には遠くから見守り…人たらし具合と先を見通す力は、まさに蔦重の母だった。

 そんな強く、優しく、美しい「つよ」を、石井さんが“美人大首絵”として描いた。

 第42話は「招かれざる客」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり4年目。

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