能登の“朝”を信じて 舘ひろし 映画「港のひかり」ジャパンプレミアでロケ地輪島市へ 市民と交流

[ 2025年10月19日 05:00 ]

映画「港のひかり」のロケが行われた輪島朝市通りを訪れた(左から)尾上眞秀、舘ひろし、坂口茂輪島市長、眞栄田郷敦
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 俳優の舘ひろし(75)が主演の映画「港のひかり」(監督藤井道人、11月14日公開)のジャパンプレミアが18日、ロケ地となった石川県輪島市で行われた。舘は上映に先立ち、共演の眞栄田郷敦(25)、尾上眞秀(13)とともに撮影で使った輪島朝市通りを訪問。雑草が生い茂る更地となった光景を目の当たりにし「言葉を失うね」と沈痛な表情を見せた。(鈴木 元)

 店舗が立ち並び、にぎわっていた思い出の地は跡形もなくなっていた。周囲には、いまだに倒壊したままの家屋もある。舘は「何もないって、こういうことなのか。何と言っていいか分からない。テレビで見てはいましたが、実際に来てみると道路も隆起しているし、大変な地震だったと心から感じた」と声を絞り出した。

 同作は、元やくざの漁師と事故で視力を失った少年の十数年にわたる交流を描く物語。輪島朝市では、舘と眞秀が露店でキーホルダーを買うシーンが撮影された。石川、富山でのオールロケで2023年12月23日にクランクアップ。だが、その9日後の24年元日に能登半島地震が発生。朝市も火災で焼失し、16人の犠牲者を出した。

 舘は、同年2月21~24日に所属する舘プロの俳優ら約60人で輪島、富山県氷見市などで炊き出しを行い、焼きそばやおでんなど約2000食を振る舞った。高齢者にはCM出演している眼鏡型拡大鏡「ハズキルーペ」をプレゼントするなど、被災地に勇気を与えた。

 輪島訪問はそれ以来で、この日は大沢漁港でのロケで撮影に協力した人々や、プレミア会場で一日限りで開催された「復幸(ふっこう)フェス」にも参加し市民と交流。「まだ仮設住宅にいる人もいて、漁港への道も寸断されている。忘れられない傷痕が残っていて、自然の脅威を感じた」と、改めて復興が道半ばであることも実感した。

 朝市には26年度から徐々に店舗が建設される予定だという。舘は「まずは元の活気を取り戻し、一日も早い復興を願っています。滞在中もこれからも、能登のために何ができるか模索したい。朝市が開かれるようになったら、また炊き出しに来たいね」とエールを送った。

 《舘発案「感謝」のプレミア》輪島市内の学校施設でのプレミアは、舘の「お世話になった輪島の人に最初に見てもらうことで感謝の気持ちを伝え、元気づけられれば」という思いに出演者、スタッフが賛同して実現。3人に加え黒島結菜(28)、斎藤工(44)、笹野高史(77)、藤井監督が舞台あいさつに登壇し、約700人の観客から拍手で迎えられた。眞栄田は「この映画が少しでも皆さんの力になればうれしい」と感激。眞秀も「一発目(の上映)を楽しんで見てください」と初々しさをのぞかせた。

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