「あんぱん」石橋蓮司は写真店主役!1シーンのみも史実重要エピ 丸帽子は自宅から…サプライズ登場の裏側

[ 2025年9月22日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第126話。11年ぶりの朝ドラ出演を果たした石橋蓮司。1シーンのみの登場ながら、最終盤のキーパーソンとなる写真店主・堀井満役で存在感(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は22日、第126回が放送され、俳優の石橋蓮司(84)が“サプライズ登場”を果たした。次週予告には映っていたものの、主人公・柳井のぶを勇気づける写真店主役と判明。重要な役とあって、わずか1シーンのみながら、2014年度前期「花子とアン」以来11年ぶり4回目の朝ドラ出演が実現した。脚本の中園ミホ氏に作劇、チーフ演出の柳川強監督に撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。やなせ氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を描く。

 第126回は、柳井のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカル「怪傑アンパンマン」の写真に、柳井嵩(北村匠海)は驚く。そして、のぶと朝田羽多子(江口のりこ)は登美子(松嶋菜々子)を誘い、高知へ旅に。出発前夜、嵩は初めて柳井家に泊まる登美子と布団を並べて横になり…という展開。

 のぶは高知旅行から帰京。写真を現像に出した。

 店主の堀井満(石橋蓮司)は3歳の孫から毎晩、絵本「あんぱんまん」の読み聞かせをせがまれるという。自分も覚えてしまい、アンパンマンのモノマネを披露。のぶも思わず笑った。

 「そのカメラと一緒で、愛情込めて残されたものは、廃れません。繰り返し読まれることで、どんどん良さが増すはずだ。先生に、もっと描いてくださいとお伝えください」

 「思わぬ場所で応援され、勇気百倍ののぶでした」(語り・林田理沙アナウンサー)

 やなせ氏は著書「アンパンマンの遺書」(岩波現代文庫)で、カメラ店主との会話、当時の心境を述懐。史実ベースの展開となった。

 店主「うちの坊主が『あんぱんまん』が好きでね。毎晩、読んでくれ読んでくれというもんだから、私まですっかり覚えちゃった」

 やなせ氏「(アンパンマンを)最初に認めたのは、三歳から五歳ぐらいまでの幼児だった」「なんの先入観もなく、欲得もなく、すべての権威を否定する、純真無垢の魂をもった冷酷無比の批評家が認めた」

 中園氏は「当時は顔を食べさせるアンパンマンがグロテスクと言われたり、出版社の評判もよくなかったので、この写真屋さんの言葉にやなせさんは救われたんじゃないでしょうか。写真屋さんのエピソードは、やなせさんの色々な著書に出てくるので、とてもうれしかったんだと思います」。その後、「アンパンマン」の人気が出る過程を描くには不可欠なエピソードだった。

 石橋は、中園氏が脚本を担当した「花子とアン」でヒロイン・はな(吉高由里子)の祖父・安東周造役。「あんぱん」と同じく、はなの夢を後押しした。

 「大好きな俳優さんなので、今回も是非ご出演いただきたいと思っていたんですけど、あるパーティーでバッタリお会いして。『また朝ドラを書いているんだってね。大変だね』『そうなんですよ、出てくださいよ』『出してよ』みたいな会話をしました。1シーンしかないですが、凄く大事な場面で重要な役。チームみんなとも相談して、満を持して石橋さんにお願いしました」

 「花子とアン」に続き「あんぱん」のチーフ演出を務めた柳川監督は「当初はカメラ屋さんぽくハンチング帽をかぶっていただく予定でしたが、蓮司さんがご自宅から灰色の丸帽子を探して持ってきてくださって。おそらく、アンパンマンのマネをするくだりがあるので、やなせさんのイメージに近いものがいいんじゃないか、と選ばれたんだと思います。作品で何度もご一緒していますが、いつも役のことを徹底的に考え抜いていらっしゃる方。今回も蓮司さんのアイデアに乗っからせていただきました」と述懐。

 アンパンマンのマネは「今田さんにテストから見せるのは嫌だったので、本番1回だけにしました。新鮮なリアクションが欲しかったんです。今田さんの笑いと少しびっくりした感じが、少しはリアルなものになったんじゃないかと思います」と明かした。

 たった約1分半の登場ながら、ベテランの味、存在感が際立った。

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