【売野雅勇 我が道29】食事に気を付け、季節の野菜を12種類 マイナス30歳の体形を維持

[ 2025年8月30日 07:00 ]

野菜をたっぷり使ったある日の食卓。左上が特製のちりめん丼

 2022年に新型コロナウイルスに感染。中等症と診断され1カ月近く入院しました。コロナに罹患(りかん)して10キロ以上、体重が落ちてしまいました。

 退院後、帰宅してはいたジーンズがストンと膝まで落ちてしまった。筋肉が落ちた体は「ジイさんのようだな」と気分が沈みました。

 気分転換に髪を切りに、25歳の時から通っている美容室にカットに行きました。この約半世紀、49年間カットしてもらっている太田さんという美容師さんが落ち込んでいる様子を見て「売野さん、これは千載一遇のチャンスです!」と思ってもいなかった提案をされたのです。

 それは減った当時の体脂肪率を維持しつつ、トレーニングで筋肉を付け“逆三角形”の体形をつくり直すということ。「40代のあの逆三の肉体が取り戻せますよ!」と誘惑するみたいに励まされ、週に3回ジムに通うようになり、今もバーベルやダンベルを使い全身運動をしています。体重は60キロ台後半で落ち着き、心身共に良い状態を保てています。

 もちろん食事にも気をつけ、高タンパクで低糖質、野菜はオーガニックのものを取るようにしています。若い時から夜型生活。深夜2時に寝て起床は10時前後。起きたらひとり台所に入り、妻との2人分の食事を1時間半かけて作ります。

 雑穀米を半合分といだら炊けるのを待つ間に野菜のプレートを準備。トマト、ブロッコリー、アスパラガス、カブなど季節の野菜を12種類並べます。キュウリの横に味噌を置くのは味噌汁代わり。炊けたご飯は2つに分けて「山椒(さんしょう)ちりめん丼」か「目玉焼き丼」のどちらかを気分で選択。ごまを数種類かけて、大葉やピーマン、ショウガ、セロリ、コリアンダーなどもたっぷり使います。汁物は面倒なので作りません。

 写真をご覧いただくとお分かりになると思うのですが、これが結構ボリュームがあり、食べるのが大変なのです。時間をかけて食べたら、仕事がない日はジムや散歩に出かけます。歌詞が浮かばずに焦った時も散歩に出ます。風を感じながら歩くと頭が回ってきて、八百屋で冗談を言えるまで機嫌が良くなったら帰宅後に映画を見て。感動したらそのエモーショナルな気持ちのまま書斎に向かいます。書斎で行き詰まった日は書棚の本の背表紙に歌詞の種を見つけたことも何度もありました。

 著名な哲学者、アラン・ド・ボトンが書いた「旅する哲学 大人のための旅行術」という本で、ヘェ面白い本を買ってたねと拾い読みを始めた僕は「旅は崇高さに出合うためにある」と書かれたページを読み「あぁ、これを待ってたんだ」とひらめきました。楽曲は、さかいゆう「崇高な果実」として2020年に配信され、世界に羽ばたいていきました。

 ◇売野 雅勇(うりの・まさお)1951年(昭26)2月22日生まれ、栃木県足利市出身の74歳。企業のコピーライターなどを経て、81年作詞家に。中森明菜「少女A」、チェッカーズ「涙のリクエスト」、郷ひろみ「2億4千万の瞳」などのヒット曲を生み出した。これまでに1500曲以上の歌詞を制作。2026年に活動45年の節目を迎える。

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