ワイルドワンズ 大ヒット曲「想い出の渚」秘話 ジャケット写真変更に…今は亡きリーダーの思い

[ 2025年8月23日 20:51 ]

「加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ」(左から)島英二、植田芳暁、鳥塚しげき、加瀬邦彦(2002年撮影)
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 1960年代に音楽界を席巻した、グループサウンズの人気グループ「ザ・ワイルドワンズ」が、23日放送のBSフジ「HIT SONG MAKERS」(後7・00)に出演し、メンバーも知らない大ヒット曲「想い出の渚」の秘話が明かされた。

 リーダーの加瀬邦彦さんがメンバー一人一人に声を掛けて結成。他の4人は初対面同士。鳥塚しげき(78)が「基本的には赤の他人が集まった」と話すと、植田芳暁(77)は「すべて加瀬さんさんから。加瀬さんありきのバンドですね」と続いた。

 加瀬さんの主導による厳しい合宿やステージを経て、経験を積んだワイルドワンズは、ついにデビューのチャンスをつかむ。作曲したのは、加瀬さんだった。ここで、デビューへ向けた最後の試練が課される。

 鳥塚は「加瀬邦彦が“曲を作った。こういう歌だ”というのを何回も歌って、俺たちはそれを覚えた。“分かるな?覚えたな?それに対して、詞を付けよう”と」と振り返った。メンバーたちそれぞれに詞を書くよう求めたという。島英二(77)が「加瀬さんはみんなにチャンスというか、一つの和の気持ちで“書いてみない?”って」と話すと、植田は「それプラス、僕らの才能のテストでもあった」と続いた。結局、ベース案として採用されたのは、鳥塚の詞だった。

 66年にデビュー曲としてリリースされた「想い出の渚」は大ヒットした。しかし、メンバーには一つ、不満があった。それは、レコードのジャケット写真だった。植田は「最初のジャケットがあまり良くなくて、加瀬さんが“替えてくれ”と言った」と打ち明けた。

 メンバーたちの唇が、タラコ唇のように強調されていたことがその理由だといい、植田は「“みんなの唇がタラコになっちゃってね。勘弁してくれって思った”って」と回顧した。食い下がる加瀬さんに、レコード会社は「10万枚売ったら替えてやるよ」と答えたという。

 レコード会社の予想を遥かに上回り、同曲は空前のミリオンヒット。願いが叶い、ジャケットは4人が横並びで楽器を持った写真に変更された。

 ところが、このジャケット変更には、知られざる裏話があった。当時を知るマネジャーが、今は亡き加瀬さんの思いを代弁。「加瀬が“フレッシュなみんなと出て、一緒、同じような感じで出したかったのに、自分が一番前で写っていて”って。もしかして、唇のこともあるんだけど、“自分よりみんなを出したかった”って、そう言っていた」と説明した。

 最初のジャケット写真は、加瀬さんがメーンで正面を向いて写り、他の3人が引き立て役のような立ち位置で横や下を向いたものだった。メンバーたちも知らない秘話に、植田は「それ、初めて聞いた」と驚いていた。

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