妻夫木聡「一つ善を積み上げたらハッピーなものが」日頃の“小さな善行” 「あんぱん」八木が再登場

[ 2025年7月14日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第76話。八木信之介役の妻夫木聡(中央)がとびきりの笑顔で再登場(C)NHK
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 俳優・妻夫木聡(44)が、14日放送のNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第76回で、6月20日放送回以来16話ぶりに再登場を果たした。演じるのは「アンパンマン」生みの親・やなせたかしさんをモデルとした柳井嵩(北村匠海)の“戦友”八木信之介役。「戦争パート」における熱演や存在感など朝ドラ初出演が話題を呼ぶ妻夫木に、役への思いや共通点を聞いた。(那須 日向子)

 <※以下、ネタバレあり>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。やなせさんと妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。

 第76回では“戦友”嵩と戦後の東京で思わぬ再会。コッペパンを配り、マクシム・ゴーリキーの「どん底」を読み聞かせるなど、ガード下で戦争孤児の世話をしていた八木。「八木上等兵、お久しぶりです」。久しぶりの嵩の姿見てさほど驚いた表情は見せなかったが、妻夫木は「率直に嬉しかったと思う。本当にあまのじゃくな男なんで」と胸中を想像する。

 「八木が何よりもうれしかったのは嵩が変わっていなかったことだと思います。おっちょこちょいでピュアな嵩をうらやましくも思うし、周囲に迷惑を掛けているようで、周りの人がどんどん輝いていくところに惹かれているのだと感じます」

 1998年の俳優デビューから約27年のキャリアで朝ドラ初挑戦。「アンパンマン」が生まれるまでの夫婦の軌跡を描く物語で、演じるのは嵩が所属した小倉連隊の上等兵・八木。戦後、のぶ(今田美桜)と嵩の人生に大きな影響を与えるようになる。

 陸軍時代は厳しい言葉をかけながらも折に触れて嵩に助け舟を出してきたことに触れ「ツンデレ」と指摘する。あらかじめ軍人勅諭を覚えさせて幹部候補試験を受けられるよう計らったり、靴磨きを命じて先輩の暴力から守ったり…。「嵩のことをいつも見守っていて、ほっとけないんでしょうね」

 第59回では、現地の少年・リン(渋谷そらじ)から田川岩男(濱尾ノリタカ)が仇打ちされたことを受け、八木はやり場のない怒りを涙ながらに爆発。「ひきょう者は、忘れることができる。だが、ひきょう者でない奴は、決して忘れられない!おまえは、どっちだ?どっちなんだ!」と嵩の胸ぐらをつかんだ。日頃から「弱い者が戦場で生き残るには…。ひきょう者になることだ」「戦場では弱い者から死ぬ」と厳しい言葉をかけてきた八木。込められた思いとは何だったのか。

 「弱いからこそああやって言わないと、自分が崩れてしまうんじゃないですかね。嵩みたいになれたらいっそのこと楽なのに…と思うけど、やっぱり自分が何かをすることによって自分の中で救われるのだと感じます」

 そんな八木の姿勢に「凄く分かります」と共感。「僕もあまり強い人間ではないですし、何かにすがりたいと思うこともあります。でも “何か一つ善を積むと、その分、何かハッピーなものが生まれるかもしれない”と考えています」

 「大したことではないのですが、車を運転していて左折したい人がいたら“どうぞ”と譲ると“今日ちょっと良いことした気がする”みたいな。本来だったら“いいことをした”と思わないのが一番良いんでしょうけど。僕はまだ、見返りを求めない八木さんの境地には至ってないですね」と普段から“小さな徳”を積んでいることを笑顔で明かした。

 なんのために生まれて、なんのために生きるか。物語の一貫したテーマをどのように受け止めているのか。「戦争が終わって、八木自身、誰かが喜んでくれることが自分の喜びにつながってきたのではないかと思います。嵩とは違ったやり方で、彼なりに“なんのために生きるのか”答えを探そうとしていると感じますね」。混沌とした戦後の日本で、八木は嵩とのぶの運命をどう変えていくのか注目だ。

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