矢吹奈子 元HKT48、アイドルから女優へ「ブラック・ジャック」ピノコ役で舞台の課題に挑みま“ちゅ”

[ 2025年7月8日 05:00 ]

ミュージカル「ブラック・ジャック」に出演する矢吹奈子(撮影・井利 萌弥)
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 元HKT48で女優の矢吹奈子(24)が、本格的に芝居の道を進み始めた。グループ卒業から2年。さまざまな作品に挑戦してきたが、現在は自身初となるミュージカル「ブラック・ジャック」に出演中。ステージで奮闘する矢吹に胸の内を聞いた。

 「この稽古期間で凄くお芝居が好きになった」。充実感たっぷりに語る表情から、女優としての自負が感じられた。

 舞台経験もほとんどない中、今作のオーディションで手塚治虫の名作キャラクター・ピノコ役に抜てきされた。天才外科医ブラック・ジャックの助手で、18歳と自称する小さな女の子。ステージでは、1メートル50の小柄な身長も武器に、可愛らしさを表現。序盤から拙いソロ曲を歌い上げ、まるで小学生のような幼さを印象づける。その演技に、客席からは「ピノコ役の子うまいね」「ミュージカル初めてらしいよ」と驚く声も上がった。

 裏には、演出家・栗山民也氏からの厳しい指導があった。「“生もの”だから、そこに存在するキャラクターでないといけない。アニメっぽくしたり、漫画調にやるのではない」。ピノコの特徴である「~でちゅ」というしゃべり方は、できる限り自然に発声し、劇中歌もわざと音程を外したり、リズムをずらした。「“お芝居はお客さんに見せるためじゃない”と言われたんです。つい笑いを取ろうとしたりしがちだけど、自分の感じるままに動いてみようと思った」と新しい演技の取り組み方を学んだ。

 今年はTBS日曜劇場「御上先生」や、映画「君がトクベツ」など話題作に次々と出演。下半期も連ドラや他のミュージカルを控えており、女優として多忙な日々が続く。客前で芝居を披露するのは今回が初めてだったが「胸を張って、自分の芝居を皆さんに見せられるようになったというのは成長したと思う」と自信もついた。

 憧れの女優は戸田恵梨香(36)。「『SPEC』を見て衝撃を受けました。当麻(役名)にしか見えなくて…。他の作品でもそうなんですが、役を生きている感じがしたんです」と目を輝かせた。自身の芝居では、感じた手応えと映像の出来栄えが全く異なることもある。「演じている時の感覚だけじゃ分からないのが面白いところ。私もどんどん成長して、“役を生きる”っていうのを徹底していけたら」。意欲十分に信じた道を進んでいく。(井利 萌弥)

 ◇矢吹 奈子(やぶき・なこ)2001年(平13)6月18日生まれ、東京都出身の24歳。0歳から子役として活動。13年にHKT48の第3期生オーディションに合格。18年から21年までは、日韓混成のアイドルグループ「IZ*ONE」のメンバーとして活動。23年にHKTを卒業し、女優への転身を宣言した。

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