王谷晶さん「ダガー賞」受賞 「ババヤガの夜」で日本人初の快挙 55年創設・推理小説の最高峰

[ 2025年7月5日 04:50 ]

ダガー賞の翻訳部門に選ばれ、スピーチする王谷晶さん
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 英国推理作家協会は3日夜(日本時間4日朝)、優れた推理小説に贈るダガー賞の翻訳部門に、王谷晶さん(44)の「ババヤガの夜」(サム・ベットさん英訳版)を選んだと発表した。1955年創設のダガー賞は米国のエドガー賞と並ぶ推理小説の最高峰で、日本人の受賞は初めて。

 王谷さんはロンドンで開かれた授賞式に出席し「リアルの暴力があふれている世界ではフィクションの暴力は生きていけない。これからも首なし死体や毒殺を楽しむために、(受賞の)栄光を世界の平和に役立てたい」とスピーチした。

 受賞作は暴力が唯一の趣味という女性が暴力団会長の娘の護衛となり、その娘と信頼を築いていく物語。日本では2020年に刊行され、24年に欧米などで英訳版が出た。審査員は「無駄をそぎ落とし、独創性にあふれ、奇妙でありながらも素晴らしいラブストーリーを伝えている」と高く評価した。

 王谷さんは1981年東京都生まれ。日給のアルバイトやゲームのシナリオライターなどを経て作家生活に入り、18年の短編集「完璧じゃない、あたしたち」で注目を集めた。著書にはほかに「カラダは私の何なんだ?」「他人屋のゆうれい」などがある。

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