「あんぱん」あの八木も涙した“岩男の戦死”仇討ち覚悟も「リンが大好き」濱尾ノリタカ語る初朝ドラ裏側

[ 2025年6月19日 08:15 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第59話。田川岩男(濱尾ノリタカ)は「リンはようやった!これで、これでえいがや」――(C)NHK
Photo By 提供写真

 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は19日、第59話が放送され、柳井嵩(北村匠海)の幼なじみ・田川岩男の最期が描かれた。朝ドラ初出演で、岩男役を好演した若手注目株の俳優・濱尾ノリタカ(25)に撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本
を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。

 第59話は、銃撃された田川岩男(濱尾ノリタカ)は柳井嵩(北村匠海)に「リン(渋谷そらじ)はよくやった」と告げる。八木信之介(妻夫木聡)は、リンは親の仇を討ったのだと語り、嵩に岩男の仇を取りたいかと尋ねる。そして、やり場のない怒りを爆発。初めて見る戦友の姿に、嵩は立ちすくむだけだった…という展開。

 岩男はリンに撃たれたことを頑なに否定。「ずっと前から、覚悟しちょった」「リンはようやった!これで、これでえいがや、リン!」――。

 八木によれば、1年前にゲリラ討伐が命じられ、リンの住む村も攻撃目標に。リンの両親は射殺。リンを庇った母親を撃った日本兵が岩男だった。嵩の目から涙がこぼれる。

 リン「お父さんの形見の銃で仇を取った。でも、僕の胸はちっとも晴れない。イワオさんは僕の優しい先生でした」

 八木は嵩に問う。

 「おまえは、リンが憎いか。幼なじみの仇を討ちたいか」

 「分かりません」

 「占領地良民ヲ己ガ同朋兄弟ト心得…」。八木は壁に貼られた標語を引きはがし、破った。

 「柳井、前に、戦場で生き残るには、卑怯者になることだと言ったのを覚えてるか。卑怯者は、忘れることができる。だが、卑怯者でない奴は、決して忘れられない!おまえは、どっちだ?どっちなんだ!(胸ぐらをつかみ)どっちなんだ?どっちなんだ…」

 あの八木が泣いている。嵩は「分かりません…」。復讐の連鎖を断ち切れるのか。答えは出なかった。

 岩男は入隊前に結婚。入隊後に生まれた息子には会えておらず、リンを我が子のように慈しんだものの、仇討ち。戦争の非情さ、不条理さが込められた。

 岩男の最期について、濱尾は「僕が岩男として、最期に感じたことは『リンが大好き』ということでした」と述懐。「すべてが入り混じっていたとしても、最期は目の前の、手が届く範囲に岩男は向かっていったように思っています。そして、僕が今こうして思うことは『岩男とリンのことが大好き』ということです。これは、これからも続いていくと思います」と胸中を明かした。

 2020年に俳優デビュー。幼少期から「仮面ライダー」のファンで、21~22年には「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日)にジョージ・狩崎役で出演した。

 今回、朝ドラデビューを果たし「俳優業を始めるまでに既に出逢っていた方々が、僕が役者として生きている人間なのだということをあらためて認識してくださったような気がしています。朝ドラという作品が積み上げて、守ってきたものを感じました」と喜びと責任感。

 第23回(4月30日)と第24回(5月1日)、朝田蘭子(河合優実)への“早朝プロポーズ”と“食パンの角に頭ぶつけて…”のお断りも話題を呼んだが「戦争パート以外ですと、蘭子さんへの求婚のシーンは役者として特にとても幸せな時間でした。あれだけ素晴らしい皆さまが演じられている家庭に一人で対峙して、相手方の大切な娘さんを『嫁にください』と本気で説得する。これは凄く面白い体験でした。おかげで度胸が少しはついたように思います」と振り返った。

 放送中のNHK「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜後8・00)で大河ドラマ初出演も果たし、歌舞伎役者・市川門之助役。飛躍の1年となりそうだ。

 「一番の収穫は、1年以上前からこの『あんぱん』という作品のことを想っていた時間があったからこそ、そして、この作品、田川岩男という役だからこそ、作品と役に対する向き合い方を一から見つめ直し、今の自分なりの向き合い方を見つけられたことです」と手応え。

 「同時に、現代以外の時間の流れ、つまりは歴史(過去)や未来についても少しずつでもいいから、これまでよりも考え続けながら生きていかなければならないと痛感しました。それは役者としても、人としても。今後の活動の中で、『あんぱん』のような時代背景を持つ作品と、然るべき時期にまた向き合えるような日が来たのならば、それはとても貴重な機会だと今から考えています。映画・ドラマといった、あくまでもフィクションである世界に生きるからこそ、ひたむきに『本当』と向き合っていける役者でありたいです」と目標を掲げた。

続きを表示

この記事のフォト

「今田美桜」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2025年6月19日のニュース