「あんぱん」清「何十年かかっても」嵩の遅咲き予言?43年後にロングパス?ネット涙も「創作の原動力」

[ 2025年6月19日 20:00 ]

連続テレビ小説「あんぱん」第59話。柳井清(二宮和也・左)は柳井嵩(北村匠海)に「みんなが喜べるものを作るんだ。何十年かかったっていい。あきらめずに、作り続けるんだ」――(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は19日、第59話が放送され、空腹のため中国の戦地で死線を彷徨う柳井嵩と今は亡き父・柳井清の対話が描かれた。ストーリー設定上、嵩役の俳優・北村匠海(27)と清役の俳優・二宮和也(42)の揃い踏みないと思われたが、ともに朝ドラ初出演にして、ついにドラマ初共演が実現。事前告知なしのサプライズ競演となった。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。

 第59話は、銃撃された田川岩男(濱尾ノリタカ)は柳井嵩(北村匠海)に「リン(渋谷そらじ)はよくやった」と告げる。八木信之介(妻夫木聡)は、リンは親の仇を討ったのだと語り、嵩に岩男の仇を取りたいかと尋ねる。そして、やり場のない怒りを爆発。初めて見る戦友の姿に、嵩は立ちすくむだけだった…という展開。

 その後も補給路再開のメドは立たず、タンポポの根も食べ尽くした。嵩は中国の大地に倒れ込んだ。

 目覚めると、夢か幻か、スーツ姿の亡き父・柳井清(二宮和也)が目の前にいる。

 清「嵩、大丈夫か。よっ」

 嵩「(体を起こして座り)会いたかったよ、父さん」

 清「父さんもだ。どうした嵩、(首を振り)そんな顔するな」

 嵩「父さん、あの時食べたあんぱん、美味しかったね。千尋と、母さんと、みんなで食べたあんぱん。また食べたいな。千尋は、どこにいるんだろう。僕はもうすぐ、餓死すると思うけど、千尋は、名誉の戦死をするのかな」

 清「馬鹿なことを言うな。こんなくだらん戦争で、大切な息子たちを死なせてたまるか!だが、こんな惨めでくだらない戦争を起こしたのも、人間だ。でも人間は、美しいものも作ることができる。人は人を助け、喜ばせることもできる。だってあんなにみんな喜んでたじゃないか、おまえの紙芝居」

 嵩「でも、僕はこんなにも無力だ」

 清「(首を振り)おまえは何一つ、無駄なことはやってはいない。いいか嵩、おまえは、父さんの分も生きて、みんなが喜べるものを作るんだ。何十年かかったっていい。あきらめずに、作り続けるんだ(手帳を両手に握らせて、立ち上がり)嵩、大きくなったな」

 目覚めると、辛島健太郎(高橋文哉)がいる。嵩は重度の栄養失調だった。健太郎がお粥を食べさせる。

 健太郎「死に損なったろ。救援隊が到着したけん、食料も届いたとよ」

 嵩「ありがとう。自分で食べるよ」

 一口、二口、三口…。嵩はお粥をかき込んだ。

 これまで二宮が登場したのは第2話(4月1日)などの回想シーンのみで、幼少期の嵩(木村優来)千尋(平山正剛)登美子(松嶋菜々子)と銀座のパン屋「美村屋」であんぱんを食べる場面。本役・北村との共演は今作初となった。

 清の台詞「何十年かかってもいい」は、嵩の遅咲きを“予言”して激励しているかのよう。。

 やなせ氏が絵本「あんぱんまん」を上梓したのは1973年(昭和48年)。アニメ「それいけ!アンパンマン」の放送開始は1988年(昭和63年)。第59話の劇中の年代は1945年(昭和20年)。それぞれ28年後、43年後の出来事になる。

 SNS上にも「これがアンパンマン誕生につながるのか」「この言葉に涙があふれました。お父さん、ありがとう」「アニメ放送開始が69歳ですもんね」「何十年も芽が出ないことも知っているニノ父さんw」「なるほど。これが嵩の戦後の創作活動の原動力に」などの声。反響を呼んだ。

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