谷口キヨコ 「忙しい」が度を越えて“歯が浮いた”…やっぱり余裕は必要なんや

[ 2025年6月10日 15:51 ]

<写真説明>歌も歌う。ちょっとだけ踊る。黒豆ロックにて
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 【谷口キヨコのごきげん!?SOLOライフ】私は『忙しい』ってことが好きなんだと思う。こんなこと、今どき全く褒められないし、流行らないし、こんな人が周りにいたら、うっとうしいぐらいだと思う。だからあまり表現しないようにしているが、周りにはバレてるのだろうな、とも思う(結果、暇なときより忙しいときの方が機嫌が良いから)。

 何かの弾みで「忙しいことは嫌いじゃないよ」みたいに言っちゃうと、特に今どきは引かれる。仕事よりも自分の生活や時間を大切にする生き方が良しとされるし、カッコいいし、主流だし、たぶんその方が人間らしいのだろう。

 「忙しい」って家の用事での多忙とかいろいろとあるが、私はシンプルに仕事で忙しいことが嫌いではない(そう考えると、家の用事で多忙は嫌だなぁ)。ただ仕事が好き、というよりも仕事でやってることのほとんどが好きなこと。なので、そこで忙しくても嫌じゃない、ということなのだ。

 こう言うと大概の人から「幸せやなぁ」と言われる。それは本気で同意するけど「それやったら、お金貯まってしゃあないな」みたいなことも言われる…。いや、それとこれとは別です、別なんですよ(笑)。

 そんな私でも自分のキャパを越えた忙しさになると、やはり体は黙っちゃいない。精神的には「ちょっときついな」ぐらいだが、体は正直で異常をきたす。例えば昼間に超絶眠たくなったり、後頭部がギンギン痛くなったり、目なんてずーっとピントが合わないし、どちらかの耳が聞こえにくい気もする。なので、好きと言える範囲の忙しさと、それを越えた危険な忙しさ。ここの境目が大事なわけですよ。でもこの境目というか自分のキャパっていうのが、まだ分からない。

 それと、元来「好き」なので、たくさん詰め込んじゃう。例えばスケジュールを管理してくれている人が「こんなに詰め込んで大丈夫ですか」とせっかく言ってくれても「だいじょぶ、だいじょぶ~」と半笑いですませる。だって「好き」なんで…。

 しかし、体の不調は突然やってくる。5月から6月にかけてはさすがにキャパオーバーだったみたいで、歯が浮いた。忙しすぎて、歯が浮くってことありませんか? この、歯が浮くという言い方、わが家ではよく使っていた。父は仕事で、母は親戚の用事等でめちゃくちゃ忙しくなると「歯が浮くなぁ」「歯が浮きそうやわ」と言っていた。私はこれまでそれを感じたことがなかったが、ついにこの5月、私の歯が浮いた!

 忙しいわ、移動距離は長いわ、泊まりはあるわ、夜中までかかるものもあるわで…とうとう私の歯が浮きました。この感覚は、もちろん実際に歯が浮くなんて怪奇現象が私の体(うちの家族)に起こるわけではなく、歯がしっかり噛み合わないほど浮わついてる感覚、地に足がついてない感じが、私の体と精神に起こってる感じやと思う。

 そこまでくるとさすがに半笑いにもならない。体だけじゃなく精神的にもしんどくなる。そうなると機嫌も良くなくなって周りにも迷惑をかけることになる…。

 自分のキャパも分からんなんて、何十年生きてるねん!何十年この体と付き合ってんねん!しまいには落ち込む…。経験を積むとキャパが大きくなると思っていた。でも意外にそうでもなくて、だんだん慣れてきて平気に感じるだけなんだ。でもほんまに平気なわけはない。それなら歯が浮くこと(感覚)もないもんなぁ。

 一つ一つの経験を噛み締めて、楽しんで、たっぷり心と体に染み込ませよう。その時間と余裕は必要なんだ。これからはそうして「大好きなこと」を味わっていこう。

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