松任谷正隆氏 ユーミン最新アルバムについてコメント 過去の声と現在の声を合成
Photo By 提供写真
シンガー・ソングライター松任谷由実(71)が今秋に40作目となるアルバムをリリースする。現在制作中で、松任谷の過去の声と現在の声を合成する独自技術が導入されている。夫でプロデューサーの松任谷正隆氏(71)も制作に関わっており、アルバムについてコメントを寄せた。
以下全文。
我々の求めているもの
あれはほんの4―5年前のことでしょうか。スタッフが倉庫から未発表曲の入ったマルチテープを持ってきたことから始まりました。50年も続けていれば未発表曲もそれなりにあります。その曲はどうやら70年代の終わりか、80年代初めのものらしいことが、スタジオのデータとかミュージシャンの声から分かりました。ところが作曲した由実さんも、編曲した僕自身もほぼ記憶にない。確かに由実さんらしい曲だし、僕らしい音なので、それは間違いないのだけれど、こんな曲あったっけ…なんてみんなで顔を見合わせたのを覚えています。
聴いているうちに、この70年代だか80年代の音が妙に新鮮で、現代では絶対に再現出来ないことが肌で感じられてきました。
しかも「ラララ」で仮歌を歌っている由実さんの声もずいぶん若くて高い。このオケは使いたくてもキーが高くて今では無理、再び倉庫行きか、なんて諦めかけていた頃、某国立大学に、声をサンプリングしてメロディにする研究をするチームがあることを知りました。AIなどという言葉が今みたいに普通ではない時代だったので(たった数年前のことなのに!)、それがどういうことなのか理解出来ず、でもどうなるのかやってみたい、という気持ちから、昔の由実さんの声をサンプリングして新しいメロディに作り替えられないか、という打診をし、やってみよう、という返事をもらったのです。
試行錯誤の末に出来上がったものは、まだまだ僕がイメージしたものとはほど遠く、似ていなくもない、程度のものだったでしょうか。でもこれを部分的に使って、昔の自分に会いに行く、というテーマの作品にしました。Call me backという曲です。そう、これが全ての始まりでした。
それからほんの数年後、Dreamtonics社が開発する“Synthesizer V”というソフトウェアの存在を知りました。あの頃某国立大学が挑んでいた研究は、この短い時間でのテクノロジーの発達ゆえか、それとも技術者の才能ゆえか、天文学的な発達を遂げていました。
誰が聴いても昔の由実さんがそこにありました。
僕はもやもやしながらも、これは使える。と、どこかで思ったのです。
技術の発達のスピードは凄まじいものがあります。そしてそれを受け取る我々の方も、そのスピードにある程度慣らされてしまいます。AIがディープラーニングをし、考え、あっという間にポロンとアウトプットしていく。こんな夢みたいなことは今や常識。リポート作成も、作文も作曲も、AIに任せればなんでも出来るし、それなりの形にしてしまう。いや、それなりどころではない。傑作が生まれるのも時間の問題でしょう。今はそんな時代。
そして誰もがそれを受け入れている時代。
そんな中で、今一度“Synthesizer V”の意義について考えました。もしこれを普通に使ったら、由実さんは歌うのを諦めて、イージーにAIで済まそうとしている、などと言われるでしょう。ついに声の出なくなった由実さんはAIに頼った、みたいな。
それはないな…と思いました。この究極的なテクノロジーは、作品作りの初めから生かさないと意味も意義もない、と。
そして、当然のことながら、これまで通りの由実さんの歌がメインにならないとアルバムとしての価値はない、と。
こうして辿り着いたのがワームホールという考え方でした。実際にあるかどうかも分からないワームホール。でも、もしあるとすれば過去と今を行き来出来ると言われます。この考えを心のどこかに置きながら曲を作り、音を作り、そして詞を作れば、“Synthesizer V”との共存は出来るはず。
作った声と今の声とをうまく共存させて面白いアルバムが作れるはず、という確証を持ち、Synthesizer Vと我々の制作プロセスを「Chrono Recording System」と名付けました。時間を超えて音を記録するイメージです。
考えてみれば70年代後半から80年代というのは、生楽器の中に少しずつ、シンセサイザーが楽器として忍び込んでいった時代でした。そして気がつくとテクノサウンドあたりからはシンセサイザーが表舞台に立っていった。
もしもそれをこのAIテクノロジーで例えるなら、ボーカロイドなどが当てはまるのかもしれません。
その後のテクノサウンドはどうなっていったか、と言えば、それは形を変えながら静かに今の音楽にまで染みこんでいった、と言えるでしょう。まるでウイルスのように。
そこには変わらず進化を求める音楽そのものの姿があります。
誰にでもインスタントに音楽が作れる時代。
それだからこそ、最新のテクノロジーと共存するためには、その原点となる発想と共存出来なければ我々には意味がない、というのが僕の、少なくともたった今の結論です。
芸能の2025年2月7日のニュース
-
辛坊治郎氏 橋下徹氏VS泉房穂氏の関係性に疑問「嫌いなタイプではないと思うけどな、泉さんは」
[ 2025年2月7日 23:18 ] 芸能
-
マツコ 空前のブーム到来!ドハマり中のお菓子告白も…「気づくの遅すぎなんですけど私!」
[ 2025年2月7日 23:05 ] 芸能
-
昨年M-1準Vのバッテリィズ 4月から東京進出を発表! 寺家「腹くくった」エース「初めて迷いました」
[ 2025年2月7日 22:57 ] 芸能
-
SKE48鈴木愛菜 3月から活動再開 バイクとの接触事故から8カ月「制限しながらにはなりますが…」
[ 2025年2月7日 22:53 ] 芸能
-
前田愛が大興奮 「W蔦重さん!!」豪華2ショット実現 「すごい」「べらぼうだ」
[ 2025年2月7日 22:44 ] 芸能
-
松たか子が「ヘロヘロっていう姿を見たことがない」「何か元気な人」と評する共演俳優
[ 2025年2月7日 22:40 ] 芸能
-
たかまつなな 批判殺到した奈良公園「K-POP公演」に苦言 「もともとの思いや戦略はどこにあるの?」
[ 2025年2月7日 22:36 ] 芸能
-
白血病公表タレント、高額療養費引き上げに不安吐露「この制度に助けられて生きている」
[ 2025年2月7日 22:33 ] 芸能
-
有吉弘行 元行員による貸金庫窃盗事件 “和久井映見似”の一部報道にあきれ「失礼な話だよ…」
[ 2025年2月7日 22:18 ] 芸能
-
泉房穂氏 辛坊治郎氏に感謝 市長時代の立ち退き問題めぐり「一番しんどい時にそういったコメントを」
[ 2025年2月7日 22:16 ] 芸能
-
有吉弘行 韓国料理店で困惑「上の方がちょっと冷たくて…」 店員との攻防「あれは困った」
[ 2025年2月7日 21:51 ] 芸能
-
松たか子“キムタクを振った女”人生を変えた忘れられない仕事で18歳衝撃の経験「凄い世界なんだな…」
[ 2025年2月7日 21:40 ] 芸能
-
辛坊治郎氏 就職活動中に見たフジテレビの超絶大盤振る舞い「会社に行くと、何かの理由で現金を社員に…」
[ 2025年2月7日 21:35 ] 芸能
-
最近は女性問題で辞めない国会議員も…宮崎謙介氏が本音「時代が変わったなあ…耐性ができてきた」
[ 2025年2月7日 21:27 ] 芸能
-
西島秀俊 「チートデイ」スイーツを前にあま~い笑顔、ファンもん絶「イケメンすぎて震える」「眼福」
[ 2025年2月7日 21:21 ] 芸能
-
ビートたけし 若手芸人に愛のエール「結局辞めないで良かったっていう時代をつくってね」売れる理由も説く
[ 2025年2月7日 21:19 ] 芸能
-
ビートたけし 自身の冠お笑い大会でテレビ業界に苦言「ちゃんとお笑い好きな人たちが頭に立たないとダメ」
[ 2025年2月7日 21:10 ] 芸能
-
第2子妊娠中の菊地亜美 「29週でまさかの…」予想外の展開に不安吐露 「一気に怖くなってきて」
[ 2025年2月7日 21:09 ] 芸能
-
辛坊治郎氏 講演活動引退を表明 「たぶん人生最後の講演。間違いない。受注するつもりはない」
[ 2025年2月7日 21:07 ] 芸能
-
ビートたけし 芸人がもてはやされた時代は「終わるべくして終わった」お笑い業界は「氷河期に入って…」
[ 2025年2月7日 21:00 ] 芸能




















