「御上先生」TBSにしかできない…あの「名作」批判で日本の“前例主義”指摘「これは天才」「発想が神」

[ 2025年1月31日 10:30 ]

日曜劇場「御上先生」第2話。授業する御上孝(C)TBS
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 俳優の松坂桃李(36)主演のTBS系日曜劇場「御上先生」(日曜後9・00)の第2話が、26日に放送された。第2話のラストでは、初回冒頭で起きた国家公務員採用試験殺人事件の犯人が明かされる急展開。

 <以下、ネタバレあり>

 同作は、松坂演じる東大卒の「文部科学省エリート官僚」が出向で私立高3年の担任教師になったことを機に、生徒を導きながら教育制度を現場から壊して権力に立ち向かう物語。映画「新聞記者」などで知られる詩森ろば氏によるオリジナル脚本で、「ドラゴン桜」(21年)や「VIVANT」(23年)、「アンチヒーロー」(24年)など数多くのヒット作を手掛けた飯田和孝がプロデューサーを務める。松坂の日曜劇場出演は、大ヒットとなった「VIVANT」以来で、主演は初めてとなった。

 初回、令和6年国家公務員試験採用総合職一次試験の会場のシーンで、受験生が刺されるという衝撃シーンで幕を開けた。この事件が、御上(松坂)の赴任先である私立隣徳学院3年2組の生徒・神崎拓斗(奥平大兼)が過去に作成した「教師の不倫を暴いた学級新聞」と関連がある――というところで幕を閉じた第1話。第2話では、神崎の新聞によって学校を辞めた冴島悠子(常盤貴子)が、殺人事件の犯人の母親だったということが発覚した。

 御上赴任前まで同クラスを担任していた是枝文香(吉岡里帆)は、新聞を制作した神崎について「大切な時期なのに、追いつめられてる気がして…」と心配するが、御上は「大切な時期って…ああ。受験だからですか? それ…おかしくないですか。だって、人生に大切じゃない時期なんてありませんよね」と指摘する。言葉が出ない是枝に対し、御上は「こんな話があるんです。とある有名な学園ドラマの新シリーズが始まるたびに、日本中の学校が荒れて学級崩壊を起こす…あなたもたぶん憧れた、あのドラマですよ」といい「“生徒のために奔走するスーパー熱血教師以外は教師にあらず”という空気を作ってしまった。保護者たちの教師への要求はエスカレート。教育の理想を描いた学園ドラマが、驚くなかれ“モンスターペアレンツ製造マシーン”になるんです」と独自の目線で痛烈に批判。

 「ぼくは少なからず憧れましたけどね」とした上で、「以来40年以上、良い教師像はそのテレビドラマに支配されつづけています。でも、考えてみてください。全国の高校教師は約25万人。その人たち全部がスーパー熱血教師になるのと、よい教師像自体を考え直すのと、どっちが現実的だと思いますか?」と問いかけ、「学校も官僚も驚くほどの前例主義。それで成し遂げられる教育改革はないと思います」と主張。「今、教育に必要なのは、バージョンアップではなくリビルド。既存のシステムやプロセスを根本的に見直し、再構築すること」と持論を展開した。

 御上が指摘した学園ドラマは、長年愛されている同局のドラマ「金八先生」シリーズとみられる。同局が誇る名作を引き合いに出し、日本の“前例主義”を見事に指摘した。

 この手法に、視聴者からは「御上先生、生徒のキャラクターが金八先生だなと思った途端、“金八先生が日本の教育を後退させた”のようなセリフが来てTBS自らエンタメに変えていて面白かった。こういうコンテンツ作れるのは天才」「まぁ確かにGTOとか金八とか学園ドラマ見ると威厳ある先生とかより友だちっぽい先生とか学校の範疇外まで面倒みてくれる先生に憧れちゃうよね あれはフィクションだから面白い」「学園ドラマといえば金八先生…に苦言を呈すある種の自浄作用も内省的で面白い。やるなTBS」「御上先生がTBSにかけられた金八の呪いを絶とうとしている」「8回もシリーズ化して放送した金八先生を自ら否定するTBS、御上先生。さすが」と、称賛の声が上がった。

 同作を手掛ける飯田プロデューサーは「いつか『金八先生』みたいな学園ドラマをつくりたい」と取材で明かしている。ネット上には「自局のドラマだからか“金八先生”へのアンチテーゼを盛り込んできて“やるなあ”と思ったけど、最終的に“でもやっぱり金八先生のような教師でいたい(もしくはそういうマインドを持っていたい)”というところに着地しそう」という考察も見られた。

 果たして、今後の展開は…。注目の第3話は、2月2日に放送される。

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