「光る君へ」最終回もウイカ存在感!ネット絶賛“老け芝居”裏側「喉を酷使」ききょう&まひろ再会は感想戦

[ 2024年12月17日 10:00 ]

「光る君へ」ききょう役・ファーストサマーウイカインタビュー

大河ドラマ「光る君へ」最終回(第48話)。ききょう(ファーストサマーウイカ)は“あの頃”のようにまひろの屋敷を訪れ…(C)NHK
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 女優の吉高由里子(36)が主演を務めたNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は今月15日、15分拡大で最終回(第48回)が放送され、完結した。大河初出演を果たし、存在感を示した女優のファーストサマーウイカ(34)が好演してきたききょう/清少納言も5話ぶりに再登場。主人公・まひろ/紫式部との再会が描かれ、SNS上などで話題を集めた。ウイカに撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。

 最終回は「物語の先に」。万寿4年(1027年)、ききょうがまひろの家を訪ねてくる。

 ききょう「痛たたた…。情けないことですわ。この頃、膝がもう…」

 まひろ「私も同じです」

 ききょう「まひろ様は私よりお若いもの」

 まひろ「脩子様は?お健やかにおわしますか?」

 ききょう「ご不自由なくお過ごしでございます。道長様が左大臣の頃に散々ひどい目に遭ったことを思えば、今は夢のようにございます」

 まひろ「それは何よりでございました」

 ききょう「何だかお暇そうだけれど、もうお書きにならないの?」

 まひろ「ききょう様は?」

 ききょう「私はもう書く気はございません。亡き皇后様のように、私の心をかき立ててくださる方はおられませぬし、あの頃のような熱意もありません」

 まひろ「そうですか」

 ききょう「されど、思えば『枕草子』も『源氏の物語』も、一条の帝のお心を揺り動かし、政さえも動かしました。まひろ様も私も、大したことを成し遂げたと思いません?」

 まひろ「ええ。米や水のように、書物も人になくてはならないものですわ」

 ききょう「まことに!」

 まひろ「でも、このような自慢話、誰かに聞かれたら、一大事ですわ」

 2人は“あの頃”のように笑い合った。

 ききょうの登場は、仕えた“推し”藤原定子(高畑充希)の輝きをなきものとした「源氏物語」への恨みを捨て、藤原隆家(竜星涼)を大宰府に送り出した第43回(11月10日)以来。和歌の会への“カチコミ”(第41回、10月27日)以降、まひろとの和解はおろか、対話すらなく、インターネット上には心配の声が上がっていたものの、寛和元年(985年)の初対面(第6回、2月11日)から35年、友情を取り戻した。

 「紫式部と清少納言は面識がない」が通説だが、今作はまひろ&道長と同じく、まひろ&ききょうも“特別な絆”が結ばれた。

 5話ぶり、しかも最終回を飾る再登場について、ウイカは「恨むことをやめて穏やかになったききょうでしたけど、どこか“らしさ”を失っていたと思います。最後の最後に生き生きとしたききょうに戻ることができて、うれしかったですね」と喜び。最終回の2人は既に仲直りしており「雪解けのきっかけや瞬間は描かれていませんけど、ききょうの方から歩み寄った気がします。このシーンまでに、何事もなかったかのように“お元気?”とか言いながら何回か会いに来ていて(笑)。まひろも『紫式部日記』に“清少納言こそ…(得意げな顔をした、ひどい酷い方)”と“悪口”を書きましたけど(第41回)、お互い歳を重ねて、落ち着いて昔話ができるようになった、そのうちの1回なのかなと思います。将棋の感想戦のような(笑)」と解釈した。

 晩年の演技は歩くスピードを遅くしたほか、「膝だけじゃなく、背中や腰も痛いんじゃないかな、と(笑)。衣装の着物は本当に重たくて、首の筋肉の力で支えないといけないんですけど、力を抜くと、その重みで首が上半身に埋まるような感じになって、背中も丸まってしまうんです」と身ぶりを交えて説明。「それが歳を取った感じに見えるかなと思って、いつもとは違って、着物の重さに逆らわないよう、少し首の力を抜いて演じてみました」と工夫した。

 清少納言は生没年不詳だが、万寿2年(1025年)頃まで生きたとされ「役を頂いた時から、これは老けメークの可能性があるぞ、と(笑)。その人の人生を長く演じられるのが大河の醍醐味ですから、今か今かと待っていました。最後の最後で夢が叶って、これも感激しました」。念願の老けメークだった。

 「メークの力をお借りしつつ、それだけでは違和感になるので、声色や話し方にも気を配りました。掠(掠)れを出すために前日喉を酷使したり、耳の遠さを感じられるよう抑揚のない張りを出したり。隣にいるまひろより歳上だし、暮らしの差が老けの差に出ればと思いました」

 事実、SNS上には「老け声が巧いねぇ。本当にいい役者さん」「ききょうの声が嗄(しわが)れて、老婆のようなの、凄すぎる」「ききょうが話し始めた瞬間、鳥肌が立った。髪やメークもそうだけど、声で長い年月が経ったことが一瞬で分かった」などと絶賛の声が上がっていた。

 この場面の収録をもって、ウイカはクランクアップ。「ききょうとは千年の時を超えて、1人の人間になれた瞬間が幾度となくありました」(NHK大河ドラマ・ガイド「光る君へ」後編)などと取材の度に口にしてきたが「この1年半、自分の日常になっていた大河の撮影が終わることに対しての寂しさや達成感はもちろんあって、グッときて涙が出ましたけど、ききょうというキャラクターが自分から離れていく感覚は不思議となくて。役が終わったというより、逆に刻まれたという、今まであまり味わったことのないクランクアップでした。ききょうがいなくなった気はしないので、その寂しさは全然ないんですよね」とハマり役への格別の思い入れを明かした。

 藤原行成と交わしたとされる清少納言の歌「夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」が小倉百人一首(62番)に採られており「『光る君へ』で描かれなかったエピソードもありますし、また演じられる機会に恵まれたら、そして、清少納言といえば『光る君へ』のききょう、と皆さんにイメージしていただけるぐらいになっていたら、この上ない喜びです」とスピンオフ作品も熱望してやまない。

 「夢が1つ増えて、いつか大河に帰ってきたいと思うようになりました。また呼んでいただけるようなパフォーマンスを来年も積み重ねていきたいと思います」

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