古舘伊知郎 自身の「密葬」「お別れ会」を実況

[ 2024年12月8日 11:10 ]

トーキングブルースで熱く語る古舘伊知郎
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 【牧 元一の孤人焦点】フリーアナウンサーの古舘伊知郎(70)が12月7日、東京・EXシアター六本木で恒例のトークライブ「トーキングブルース」最終日を迎えた。

 圧巻はエンディング間近。自身の架空の「密葬」と「お別れ会」を実況した。

 架空密葬の参列者を見渡して「3人の子供のうち2人が全く泣いていないのはどうしたことか」と指摘。ひつぎの中の遺体に関して、死化粧の技術的進歩を説明しつつ「生前、私の鼻筋はこんなにシュッとしていなかったのであります」と断言。

 架空お別れ会では、かつて自身が爆笑問題・太田光の母の葬儀で、ひつぎをかついだという実際のエピソードを語りつつ、架空参列者の太田に「なんで密葬でオレのひつぎをかつぎに来なかったんだ!?」と苦言を呈し、トーキングブルースの観客の笑いを誘った。

 今回のテーマは「SINCE 1977」。1977年にテレビ朝日にアナウンサーとして入社して以来、47年間にわたって磨いてきた「しゃべり」と人生について語った。

 前半では、プロレス実況の先輩・舟橋慶一さんやフリーアナウンサーの徳光和夫、石破茂首相や小泉進次郎氏ら政治家、能登半島地震の報道で話題になったNHK・山内泉アナらのしゃべりを分析。

 その後に自分のしゃべりに切り込み、プロレス実況が過激になったきっかけに関して「1981年頃に場外乱闘が増えて放送席が破壊されるようになり、しゃべりが非常事態になった。レスラーよりオレが主役になったようで、乱闘が始まると、うれしくてしょうがなかった」と説明。過激化の背景を「社内で相手にされていないのが良かった。イライラして、そのイライラを逆利用した」と明かした。

 フリー転身後のF1実況やキャスターを務めた「報道ステーション」などについて語り、やがて自分のしゃべりが時代に合わなくなったことに言及。「『昔と変わらない世界を持っていたい。それでいいんだ』と思い込んでいた。テレビは今を映す鏡。その鏡に徐々にオレが映らなくなりつつある。『郷愁の中のしゃべり屋・古舘伊知郎だけは変えたくない』。そう思っているオレは間違っていたということに気づいた」と自己分析した。

 7日は70歳の誕生日。今回のライブ開催前の取材では「しゃべり手としての寿命は、あと6年くらいかな。80歳くらいでトーキングブルースの舞台上でしゃべりながら死んでいくのが理想」などと漏らしていた。

 この日の架空お別れ会実況では、トーキングブルースの今後の目標とみられる事項を並べた。「2025年、70歳になったエポックとして全国70カ所を回る」「26年、実況講談アントニオ猪木完全版を語り切る」「27年、原始仏教の教えを分かりやすく伝えるためインドを旅して配信する」「28年、死についてカジュアルに語る」。古希を感じさせない意欲満々の内容で、観客に向けて「最後まで見守っていただきたいと思います」と語りかけた。

 このライブの模様は8日午後6時からABEMA PPVで配信される。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) スポーツニッポン新聞社編集局文化社会部。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。

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