宮根誠司 斎藤知事「道義的責任分からない」発言「ギョッとした」専門家「役人と政治家はき違えている」

[ 2024年9月16日 19:09 ]

宮根誠司アナ
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 フリーアナウンサーの宮根誠司(61)が16日、自身がMCを務める読売テレビ「ミヤネ屋」(月~金後1・55)で、斎藤元彦兵庫県知事が百条委員会で証人尋問を受けた際に「道義的責任が何か分からない」と発言したことについて、「県のトップの人が道義的責任が分からないと言われて、ギョッとしたところはありましたね」と明かした。

 番組ではこの日、自民の北野実幹事長を取材したVTRを紹介。知事選の時から斎藤知事を支援しながらも、結局は辞職要求を出す結果になった経緯を語った。

 知事選立候補を後押ししたのは「新しい感覚、若い感性でボトムアップ型県政の実現ということを言ってたので、兵庫の未来、次の世代の兵庫づくりにマッチする人材と思っていた」から。支援について、自民党会が2つに分かれたほどの議論となったが、北野氏は斎藤知事の支援を決めた。就任後、着々と県政を進める知事について不満に思うこともなく、まさかパワハラ証言がこれほど公になるとは想像さえできず「誰かにきつく当たっていたことも見たことがないし、ぼく自身も感じたこともない」と首をかしげた。ただ「4年の間に実績を出さなければならないというところに焦りがあったのでは。仕事ができる人だか、周りが付いてこられなくなったときのいら立ちがいろんな形で表れて、職員との距離が離れていったのではないか」と推し量った。

 これ以上支えきれないと感じたのは百条委員会での道義的責任に関する発言。北野氏は「法的に問題がないことについては道義的責任はない。簡単に言うと自分が悪いことしていなかったら辞める必要はないということ。それは政治家として重大な部分が欠落しているんじゃないかと思った。涙を流していただくのであれば人の命の重さをすごく感じての涙であってほしかった」と話した。

現代政治分析などが専門の法政大学の白鳥浩教授は「政治というのは義理と人情が重要なところがある。他人の痛みがわからない人がなったら大変な問題になる」と指摘する。まさに今回の兵庫県の問題は「人権に関わることが、かなりおろそかになっていた」としたうえで「2人が亡くなり、それに対する涙ではないという発言は、役人と政治家のあり方をはき違えている」と断じた。

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