【名人戦 第4局2日目】豊島九段が初勝利 名人戦では1423日ぶり白星 対藤井戦の連敗を12で止める

[ 2024年5月19日 21:51 ]

名人戦第4局で藤井聡太名人(左)に勝利し、感想戦を行う豊島将之九段
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 将棋の藤井聡太名人(21)=王将を含む8冠=に豊島将之九段(34)が挑む第82期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は19日、大分県別府市「割烹旅館もみや」で第4局2日目が指し継がれ、先手豊島が午後8時49分、95手で勝利した。7番勝負初勝利でカド番をひとまず回避。「内容を精査してみないと分からないが、第5局につながった」。26、27日に北海道紋別市で指される第5局へ臨める喜びを率直に語った。

 名人1期の豊島は、失冠した20年6月26日の第78期第3局以来1423日ぶりの名人戦勝利。一昨年7月の王位戦第2局以来の対藤井戦の連敗を12で止めた。今年度はタイトル戦以外でも0勝6敗と勝ちに恵まれなかったが「自分なりに全力を出し切って、と思っていた」と平常心で強敵と向き合った。

 豊島の変化球で第4局は始まった。初手で角道を開け、3手目では飛先の歩を突かず1筋の端歩を突いた。一手の価値が高い序盤において一手パスに近く、秘策の存在を匂わすスタート。時折採用する振り飛車の可能性もあったが、5手目で2筋の飛先を突いて居飛車を明示した。

 藤井が飛車で横歩を取って横歩取りが確定。豊島が誘導したとも受け取れる戦型選択に、土俵際の対戦成績、そして21年度叡王戦、王位戦、竜王戦、22年度王位戦と、藤井とのタイトル戦連敗ストップへの意欲が見えた。

 全8冠中、最古の歴史を誇る名人戦。藤井が勝てば、名人が初防衛を4タテで制すのは73年度の中原誠16世名人(76)以来51年ぶりだった。終局後、豊島から盤面中央へ飛車を打たれ、王頭を狙われた61手目周辺を悔い、「その前で工夫が必要だったかなと思う」と反省。第5局へ向け「またすぐにある。切り替えて頑張りたい」と前を向いた。

 別府市での名人戦は1953年の第12期第3局以来71年ぶり。当時の大山康晴名人に升田幸三八段が挑み、升田が勝利した。挑戦者勝利の歴史は繰り返された。

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