北大路欣也“すごく憧れる主人公”演じて7作目がテレビ初放送「今思っていることは作品に投影できた」

[ 2023年11月1日 10:00 ]

東映京都撮影所にて今作品への思いを語った北大路欣也
Photo By スポニチ

 俳優・北大路欣也(80)が主演を務める大人気オリジナル時代劇シリーズ最新第7作「三屋清左衛門残日録 ふたたび咲く花」(藤沢周平原作)が、4Kチャンネル「日本映画+時代劇4K」で12月10日午後7時からテレビ初放送となる。「時代劇専門チャンネル」でも今後放送予定。

 同シリーズは、前藩主用人の職を退いて隠居した三屋清左衛門の第二の人生を身の回りに起こる出来事とともに描いた作品。16年の第1作から北大路が清左衛門を演じている。

 東映京都撮影所で取材に応じた北大路は「すごく憧れる主人公。利他愛というか懐が深い。そういう人になってみたい」と清左衛門を理想の人物と捉えている。第7作は、ある家族や権力者の朝田家老(金田明夫)、その家族を救おうとする里江(優香)や熊太(伊東四朗)、清左衛門とさまざまな人物の思いが交差する中、信じるべきものは何かを問う、今この時代にこそ届けたい物語となっている。「内容的には非常に現代。今の世界情勢のような雰囲気が作品の中にある気がする」と説明した。

 この役を演じる際に心がけているのが「自然体」だ。「もちろん力も入るし、激情することも悲しいときもあるが、自然体でそこにいられるかというのが一番。朝起きてから寝るまでそういう雰囲気を持てるようになれば」と役づくりについて語り「今思っていることは素直に作品に投影できた」と演じきった。

 「僕にとっての時代劇は、原点でもあり、夢でもあり、今の思いをぶつけられる世界」という。「この作品で第7作までやらせてもらえるということは、多くのファンに支えていただいたということ。感謝の思いで、作品を通して何かメッセージを送れれば役者冥利(みょうり)に尽きます」と語った。

 また、藤沢周平の傑作と名高い「約束」が初映像化を迎える。江戸の町でひたむきに生きる男女の究極のラブストーリー。監督・脚本は「北の国から」の杉田成道監督(80)で、映像美が堪能できる。片岡千之助(23)が時代劇初主演で、北香那(26)、望海風斗(40)、風吹ジュン(71)、橋爪功(82)らが出演。「時代劇専門チャンネル」で来年2月にテレビ初放送となる。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

芸能の2023年11月1日のニュース