王将戦挑戦者決定リーグ 永瀬王座、豊島九段の残留確定 前王将・渡辺名人は無念陥落

[ 2022年11月14日 19:40 ]

近藤誠也七段(左)を下し、リーグ残留を決めた永瀬拓矢王座(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは14日、東京都渋谷区の将棋会館で1局を行い、先手の永瀬拓矢王座(30)が97手で近藤誠也七段(26)を下し、3勝目を挙げた。

 現時点のリーグ成績は以下の通り。
 5勝=羽生善治九段
 3勝1敗=豊島将之九段
 3勝2敗=永瀬拓矢王座
 2勝3敗=近藤誠也七段、糸谷哲郎八段
 1勝4敗=渡辺明名人、服部慎一郎五段

 この結果、永瀬と豊島将之九段(32)のリーグ残留が確定。一方で前王将・渡辺明名人(38)=棋王との2冠=は15日の豊島戦に勝って2勝目を挙げても、22日の最終一斉対局で対戦する近藤、糸谷のどちらかが3勝目となり、5位以下が決まるため無念の陥落となった。来期は7期ぶりに2次予選からのスタートとなる。22日の糸谷―近藤戦は勝者が残留、敗者が陥落となる。

 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=への挑戦権獲得の可能性を持つのは羽生と豊島の2人だけ。豊島は15日に行われる渡辺戦で勝てば4勝1敗で最終局の羽生戦に臨むことができるが、敗れた場合は羽生の7期ぶりの7番勝負出場が決まる。
 

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2022年11月14日のニュース