海老蔵「麻央がつないでくれたイベント」に子供と一緒に参加 麻央基金”の構想も語る

[ 2017年7月29日 15:44 ]

志賀高原で植樹をする市川海老蔵と勸玄くん
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が29日、長野・志賀高原で植樹イベント「ABMORI」を開催した。今年で4回目。環境問題に大きな関心を寄せていた妻の小林麻央さん(享年34)とともに日本各地で森林再生を目指した運動の1つ。長女の麗禾ちゃん(6)と長男の勸玄くん(4)も駆けつけ、雨の中にもかかわらずレインコートを着て、約1500人の一般参加者とともに植樹をした。

 植樹の前に報道陣の取材に応じた海老蔵は「7年ほど前に、麻央と“このところ平均温度が5、6度は上がったんじゃない?”と話したのがきっかけ」という。すると、麻央さんが日本テレビ「NEWS ZERO」のキャスター時代に取材を通じて知り合った植物生態学者の宮脇昭氏を紹介。世界中で植樹を行い、地球本来の環境を取り戻す運動をする宮脇氏の考え方に共感した海老蔵と麻央さんが、4年前から志賀高原でイベントをスタートさせた。

 しかし、麻央さんの参加は第1回のみ。その後は体調不良のため不参加だった。最愛の妻は志半ばで亡くなったが、海老蔵は「麻央がつないでくれたイベント。未来を担う子供たちの心に希望が灯るように今後も続けていきたい」と話した。

 一方で、病との闘いをブログで克明につづり、同じ境遇の人々に勇気を与えた麻央さん。海老蔵は「彼女がやりたかったことを引き継いでいければ」とも話した。まだ具体案は浮上していないが「ピンクリボン(乳がん啓発運動)のようなものができればと思っている。ただ、じっくり人とも話し合って決めたい」と“麻央基金”の構想を語った。

 27日に東京・歌舞伎座での「七月大歌舞伎」の1カ月公演を終えたばかりだが、この日も疲れを見せずに山の中で植樹。しかし、実は公演の終盤に舞台で頸椎を損傷。公演の続行についてドクターストップがかかっていたという。「でも、休めるわけがない」と苦笑いした海老蔵。現状を報道陣が聞くと「いま?治ったよ」と笑い飛ばした。

 そんな海老蔵も舌を巻いたのが、母を亡くしたばかりにもかかわらず1カ月の舞台を務めあげた勸玄くんの頑張り。「息子には十二代目市川団十郎(勸玄くんの祖父)のおおらかさと、麻央にあった何事にも動じない部分がある。背中が大きくなった気がするね」と目を細めた。

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2017年7月29日のニュース